Cafeでは、他では飲めない直輸入紅茶を20種類ほど揃えていますが、ここ最近ダージリンの入手に困っています。と言うのも、イギリス側の出荷価格が凄く上がり、手が出ないほどの上がりようなのです。2割とか3割ならまだしも、1.5倍とか2倍とかの上がりようです。
なぜなのかな…と思っていましたが、不作に加え、EUが設定した産地保護表示が大きい様です。2011年秋にダージリンやセイロンなどが指定された制度なのですが、5年間の猶予の後、厳しく取り締まりの対象になります。この法律、ダージリンと言うにはダージリン100%である必要があるのです。これが、大変な事でして、ダージリンの産地は非常に狭く、インドでのお茶生産の1%以下しかありません。そのため、多くのダージリンティーは近隣のドアーズなどの茶葉をブレンドしてだしています。
実は、トワイニングの英国本国では、スタンダートなダージリンは生産中止になっています。日本向けなどは、EUの規制対象とはならないので、ブレンドのまま生産が続く可能性はありますが、英国本国向けはすでに入手が出来ない状況になってきました。
テイラーズや、ウィリアムソンなどの他メーカーは、倍以上の大幅値上げとなっております。いわゆる茶園物に迫る価格となり、手が出にくい感じになってきました。
ダージリン。高嶺の花になってしまうかもしれません。
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