12年前の今日、私は広島で大きな揺れを感じました。寝相の悪い私はベットの端っこに寝ていて、大きく鋭い横揺れで振り落とされた記憶があります。
早い物であれから12年。そのころの私はソムリエを生業にしていましたので、建築については素人でした。今では、ガッチリ業界に入り込んで、それなりの目線で建物を観察するようになりました。先日、神戸に行ったときに建築現場を幾つか覗き見したんですが、既に教訓が薄れつつあるのでは…と思えるような問題事項を幾つか見てきました。金物の取付が指定通りになされていない等。(格好だけ付いていて、釘が打ち込まれてないとか…)
オルケアの『すまいの学校』でも記述が進んでいますが、あの震災以降、建物への法律は大きく変化しました。建築側とすれば、デザインへ大きく制約が課せられた法改正です。しかし、八ヶ岳ではその法律の審査が無い事を良いことに、相変わらずの施工が一部ではなされているのを見かけます。悪いことに、そういった建物の方が格好良くて魅力的なんですね。大胆な空間構成や大開口などがとれて…。
オルケアでは、新たな金物工法という手法で、通常の在来工法では不可能になった部分をかなり改善し、魅力有る建築へ一歩踏み出していると考えています。オルケア㈱ビジターズセンターはその金物工法の真骨頂を実現するべく、大胆な空間と、大開口を両立しています。こればかりは、実物を見て頂き、実感して欲しい部分です。
このほかにも、この十二年で様々な物が大きく変化しました。断熱の考え方、シックハウスなどの有害放出物質への考え方、サッシや床材などの建材市況、新素材の出現等々。本当に建築も大きく変化した十二年です。建築にはBESTという答えはありません。耐震性・断熱性を考えれば、窓なんか付けるべきじゃない訳で…。デザイン・要望・法規・強度・機能などの多くのファクターのバランスを取り合うコンダクターとして、オルケアは日々研究と検討を繰り返し、よりベターなご提案と、少しでも確実性のある強度確保の為の工法や設計を取り入れています。
オルケアは日々様々な情報を収集し、研修にも参加し、最新の情報と知識を蓄えています。お客様と、じっくりお話ししながら、最適な建物のご提案を第一に、今後も頑張っていきます。
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