オルケアでの建築工事は、色々な面でやかましい…と職人さんに言われますが、ことさらうるさく、しかも仕様も厳しいのが基礎工事。
まず、着手前の地盤調査。建築確認申請が無いことを良いことに地盤調査をしていない工務店が八ヶ岳に多いですが、とんでもない話です。八ヶ岳南麓は深層部(数十m~数百m)では溶岩が長時間かかって固まった非常に強固で分厚い岩盤に乗っているので、安心なのですが、建物が乗っかる表層部は色々な要因があって、予想外に深く基礎を入れなくてはならない事もあります。
丁度、我が家を基礎工事中なのですが、地盤調査ではギリギリ数値がクリアできていても、掘ってみたら黒土で到底基礎を載せるわけにはいかない…結局当初の予定より600mm下げた部分が発生。600mmも深くからの基礎になれば、ベースという基盤部も大きく取らねばなりません。黒土は畑や造園には最適です。なぜなら幾ら固めても締まらないから…これでは建物を保持できるわけもなく…。
必ず、しっかりした地盤を確認するまでは安心できません。凍結深度は当然、その深さ以上の確保が必要ですが、通常大泉の場合は最低ラインの850mm立ち上がりでの施工を行えば全く問題無く、凍結深度(600~800mm)は確保できます。
次は基礎の施工ですが、これは非常に重要な点です。有る程度の立ち上がり以上の高さになれば、フック筋を考えなくてはなりませんし、配筋計画等も十分に検討が必要です。時々、基礎の角の部分で一列に横配筋の端が綺麗に揃っているのを見かけますが、良くないですね。幾ら、配筋を重ね合わせる部分を確保したって、その部分が弱くなるのは目に見えています。このほかにも、コンクリートの呼び強度・堅さのスランプ値・打設後の養生など、多くの点でチェックして行かなくてはなりません。
基礎工事は非常に手間と大量の資材を必要とする部分です。見えなくなるために、色々な面で抜ける部分でもあります。抜いても外見的には解らない所です。しかも、木造程度なら普通に建っても問題無いことが多いです。他社の物件の現場を見ていて、驚くことが良くあります。
マジメにやると、思い切りお金のかかる部分でもあり、抜けば抜くほど非常に大きくコストが下がる部分です。しかも、できあがったときの外見はほぼ同じ…困った物です。
オルケアでは、この部分の施工写真を非常に重要視しています。大量の施工写真を残し、御施主様にも毎週ご報告をさせて頂いています。絶対の品質に自信が有るから出来ること。
この部分のコストが大きく違うと言うことは、大きく利益を取っているからでは無く、必ずや資材の量や施工に違いが有るからなのです。オルケアではこの部分では手間がかかることは仕方ないと思っています。簡単にはできません。配筋だって、国交省の仕様書通りにやれば最低限でも手間がかかってきます。横着をすれば大幅に手間が下がりますが、強度に必ず出ます。地震が来るまで、結果はわかりませんが、財産を預ける部分ですので、妥協無く施工すべきと思っています。
オルケアの基礎工事。是非、見に来てください。違いが直ぐにお解り頂けると、自信を持っています。
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