オルケアの建物は総て基礎断熱仕様で施工させて頂いています。なぜなら、断熱材は熱伝導を遅らせる物であって、いつかは冷たさが伝わるからですね床下という物は常に冷たく、暖かくなるときがありません。ですから、必ず冷たくなってきます。
でも、この基礎断熱は結構難しい。高冷地の八ヶ岳でもシロアリはしっかりと居ます。地面にさしておいた木杭が3週間ほどでグサグサに食われた経験もあります。基礎断熱で使用されている『スタイロ』などに代表されるポリスチレン系の断熱材はシロアリの通り道になります。(食い荒らされる)インターネットで、『基礎断熱 シロアリ』とキーワードを入れるだけでもかなりのヒットが出ます。
それにも関わらず、八ヶ岳では基礎の外断熱を行っている現場の多いこと。基礎の外断熱は理想ですが、シロアリの対策抜きには踏み切れる物ではありません。現状、現実的なコストで外断熱のアリ対策が出来るまではオルケアでは外断熱の施工を見合わせています。幾つか工法はあるのですが、かなりの金額です。現在も、一つ研究をしている物がありますが、まだ未知数なので、ここでの公表は控えさせて頂きます。
オルケアの基礎断熱は気密確保も兼ねて、現場発泡吹付工法を取っています。これにより、土台と基礎の隙間もなくなり、非常に気密の良い基礎空間が確保できます。これを機械換気することで、効率よく、全体を換気することが可能です。また、基礎内は室温と同じ温度で保温されますので、床が冷える事もありません。
建築という物はBESTの答えが無い世界です。有る一点の良さだけを追求すると、思わぬ落とし穴も有ることを常に考えておくことが必要です。
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