今年は、パナソニック電工さんの新商品勉強会に参加させて頂きました。先日、その中でみてきた『三つ星ビストロ ビルトイン電気オーブン』はご紹介しましたが、もう一つ面白そうな商品を見てきました。
リフォームが主になると思いますが、12mm厚みの床材の中へ、発熱体に加え、真空断熱材という超高性能断熱材をも入れ込んだ、マジックのような床材登場です。発熱体は近年面状の物が多くなってきているので解るのですが、断熱材まで??と言うのが正直な感じでした。
真空断熱材とは何物か??宇宙船の世界などでは、昔から有ったようですが、何分高額なため民生用にはなかなか出てこなかった商品です。レトルトパックのような、アルミパック内に何らかの断熱材を封入し、内部を真空引きした物です。
ペアガラスの世界にも実は真空ガラスというのがありまして、通常は乾燥空気が封入されているガラスの間の部分が真空になっているガラスがあります。高価格がネックなのですが、通常のペアガラスの3倍近い断熱性能があり、画期的と言われています。
今回みた真空断熱材は、アルミパック内にグラスウールを封入。(通常のグラスウールと違って、超微細繊維です。パック内ですから、飛散の心配がないためという事でしょう)真空引きしてあるため、3~4mm程度の厚みしか有りません。これが、通常のグラスウールにすると100mm相当の性能を有するそうですから驚きです。
床暖房の熱が床下に逃げないように、オルケアでは床裏へ断熱工事を行っています。しかし、この床材の場合はそれが不要になる…と言う原理です。部材価格は上がりますが、床をめくったり、他の工事が不要になるために、工期短縮、工事費節約と良いことづくめです。
ドアなどの障害がなければ、既存の床材の上に敷き込みも可能です。僅か12mmの厚みに総てを詰め込んだハイテク床材の登場です。
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