清里の外れにひっそりとたたずむ家具工房『多音他工房』(タネタコウボウ)さんは、素敵な無垢材による家具だけでなく、もっと細かな物も得意とされています。その中でも、素晴らしいのがオルゴールの類です。見事な無垢材の箱に収められ、それが音を出す上でも重要な一部となっているのです。
三協精機さんのオルガニートは、紙テープを使い、色々な曲の再現ができる事で、根強い人気がありますが、このオルガニートを使った製品も多く作っていらっしゃいます。
工房主の種綿さんは、元々大工さんとして萌木の村の建物建築に関わってこられました。家具職人に転向された今も、萌木の村のオルゴール館(ホール オブ ホールズ)とのコラボレーションで、オルゴール特有の反響板などの研究を重ね、今では素晴らしい響きのオルゴールを作っていらっしゃいます。
お値段もお手頃で、樹種による音の違いもあり、年月とともに音色が変わっていく楽しみもあります。無垢材のボックスならではです。通販もしてくれますが、是非工房へ行ってみて、実際の樹種による音色の違い、素敵な工房と展示室、種綿さんの素敵な人柄に触れてみられる事をお薦めします。必ずや、特別なプレゼントになる事は間違いないでしょう。
近年では、手回しオルガンまで製作されています。これが、フイゴで空気を送り、木製の管での音ですから、実に柔らかく、耳に優しい音を奏でてくれるのです。全国の百貨店さんなどへ、清里・萌木の村のオルゴール館さんと一緒に実演をされに行っている様です。これは、楽器としての完成度は勿論ですが、家具職人としての技術の高さから、素晴らしい家具としての作り込みも素晴らしい物ができています。こちらも、多分工房には一台は有るはずなので、是非音色を聞かせてもらう事をお薦めします。
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