無垢材の良さはオルケアでも解っています。その為、今までは出来る限り無垢を採用する努力をしてきました。
しかしながら、一部では環境負荷を考えると決して良くない事も増えてきていることも事実です。針葉樹系の節有り材は比較的成長も早い物で、使用する事も問題無いと考えています。大半が計画造林された山林から供給される物であり、12mm程度の厚みの羽目板などでは、使用する事は環境負荷の面でも少ないと考えています。
一方で、広葉樹は床材などで多用されています。これらの材料は、無垢で使用するには成長年月もかかり、かつ使用できる部分を取り出すには多大なロスが発生しています。その貴重な資源を有用に活用するには、出来るだけ薄く使用して、多くの面を活用するのが重要と思います。
EU諸国ではその考えが既に10年以上昔から浸透しており、2mmから4mm程度の厚めの薄板を表面に使用して質感と耐久性を損なわない床材が多く出回っています。しかしながら、中国で製材された無垢床材の価格が安いため、日本では普及してきませんでした。(根強い無垢信仰が有るのも事実です)
でも、そろそろその考えから脱却して行かなくてはならないのでは…と思っています。オルケアでも2mm程度の厚めの薄板で表面を仕上げた床材を標準に据えるかどうかを検討中です。見た目は無垢材と変わらず、かつ価格に対し良質な面材を使えるために、落ち着きのある木目が使え、高級な樹種も選択肢に入ってくるのも魅力です。
天井材や枠材は当面無垢材を主軸に据えていきますが、床材はもう少し間口を広げて、ご案内していこうと計画中です。
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