新しい切り口でおもしろい。BS日テレ 新番組『パリで逢いましょう』

4月、番組改編で色々な新番組が始まっていますね。でも、最近の改編って、目新しい物が少なくて、あまり感動がない様な気がします。NHKのBSも改編の度に残念度が高まっている様な…（夕方のほっとアジア、大好きだったのに!!）

そんななか、BS日テレで始まった『パリで逢いましょう』は新しい切り口で、実におもしろい番組でした。夜に、お酒を片手にゆっくりと見るのにいい番組です。

まず、どうでも良いタレントなどが出てこない。ナレーションの中谷さん、画面で見るより素敵な声で、実に落ち着いている。クローズアップするのは、近隣に住んでいる人なんですが、これがなかなかの人物を選んでいて、非常に興味深い。そして、その人の日常を追いかけてみたり…。初回放送では、モンマルトル特集だった為か、文化色が非常に強く、エルメスのデザイナーだった人や、オートクチュールの写真を撮る写真家とか、良い味を出している初老の女優さんなどなど。もう、人からモンマルトルの薫りがしてきそうな感じだった。

次に、映像がしっかりしていて、嫌みがない。妙な演出や、つまらないシーンが無く、常に街の薫りを撮り続けてる。安心して見ていられる。

良くある紀行番組や情報番組にありがちな、トリビアばかりを取り上げることもなく、さらっとした日常を捕らえているのに、パリらしい生活と文化が感じられ、思わず『いいなぁ…』と思える様な番組になっています。

静かに、素敵な風景を楽しめる紀行番組としては、BSフジの『欧州鉄道紀行』や、NHKの『世界ふれあい街歩き』等に次ぐ、おもしろい番組が始まった様に思います。

BS12には、これらとは対照的に『高田純次』さんが、遠慮ということを考えずに他人を振り回して探訪していく、『アジアHOT!プレス』なる番組もあります。今週からは台湾特集の様で…我が家では必見であります。