エマルジョン燃料ってご存じでしょうか?簡単に言えば、『水増し燃料』なんですが、これがどうも凄いらしい…
『水増し燃料』と言うだけで、完全にNGっぽいのですが、そうじゃ無いんです。時々しか使わない物には不向き(油水分離した場合に、部品を錆びさせる可能性あり)ではあるのですが、いつも使うバスや、建設機械や、乗用車などには、非常に良いらしいのです。熱量は一般の軽油と全く変わらず、その他の物性にも差異は殆ど無いらしいのです。
日本では、石油元売りに遠慮しているのか、盛り上がりに欠けていますが、東南アジアの新興国では画期的技術として非常に注目を集めているようです。だって、油が倍以上になるんですから!! エタノール燃料が一時的に出ましたが、エタノールの高さ、原料からの生産性の悪さなどで下火気味です。しかし、エマルジョン燃料は水で出来るから、原料的に問題はない…しかも性能は、基油と変わらないといえば、使わない手はありません。さらに、Noxなど排ガスの問題物質やCo2も大幅削減だそうです。
この技術、山梨の会社が世界的に抜きん出ているようです。で、調べてみたら、あの『VanaH』の会社がやっているんですね。驚きました。すでに、軽油で80%以上水にしても、性能は変わらない所まで来ているそうです。残念ながら、現状では加水した分まで課税されるので、価格面ではメリットありませんが、排ガス成分やCo2削減には大きく寄与するこの技術。是非、北杜市のバスや運送関係などでも採用して欲しいです。環境に優しいと言うところだけでもGOODではありませんか。(ホントに市民バスの排気ガスは戴けません)
なにやら、すでにガソリンでの同様の試験も進んでいるらしく、原油の世界が、またまた大きく変わりそうな気配です。
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