もう、新築住宅は総てオール電化?っていうほど浸透してきていますね。実際、お考えの方も凄く多い様ですね。
今日の大泉は実に穏やか…うららかに晴れて、日なたの気持ちよいこと(*^_^*)。新事務所のホールにあるベンチで昼寝をしたいと妄想している今日この頃…こういった日は蓄暖システムのお宅では大体窓を開けています。暑すぎるんです。
蓄熱暖房機は基礎に電線を入れて基礎床に蓄熱する物や、FFヒーターのような形で、煉瓦に蓄熱する物など幾つかあります。いずれも深夜電力でしっかり暖めて、日中~夕方に徐々に放熱させる原理です。しかし、根本的な問題があって、いずれのシステムもコントロールが非常に難しい。(放熱量の調整が極めて難しい)今日みたいに晴れた日には、放熱を完全に止める手段が無いために窓を開けるしかない。逆に、どんより曇って雪でも降れば、放熱量不足で寒い。八ヶ岳では非常にこの気候に寄る環境差が激しすぎて向いていないのです。しかも多くの設置しているお宅は、断熱の仕方が悪く、仕様の性能が出ていない為に非常に寒い。
24h換気システムの放熱を補うのに1.5~2kぐらいの小型蓄熱暖房を補助暖房として導入するのは○ですが、主暖房としてこのコントロールの出来ないシステムを導入するのはお奨めできません。小型蓄暖を入れれば、電化上手は契約できるので良しとすることをお奨めしています。(でも、これでは全電化割引は無理ですね)
実は、好きなときに好きなだけエネルギーを取り出せるシステムも存在します。2.5t位の大量の水に蓄熱をかけて、その熱を熱交換機で取りだしていく…非常にコントロールの簡単なシステムがあります。ただし、システム全体がかなり高いので、一概にお奨め出来ないのと、省エネ機器では全く無いので…。私どもでも一棟導入済みです。(東京電力管内では、まだ2棟目)非常に優れており、信頼性も耐久性もあって、良いものではあります。でもコストを吸収できるのか?CO2のことは?と言われれば、不十分なシステムです。しかしながら、別荘でオール電化…となればこれしか選択肢は無いと思います。(エコキュートが別荘では衛生面で大いに問題あるため)
それでは、無理なのか??いいえ。可能になっています。私ども事務所で、導入実験中の『エコヌクール レオ』と小型の蓄熱暖房機の併用をお奨めします。給湯は『エコキュート』で決まり。これなら、完全なオール電化住宅が快適に実現します。
『エコヌクール レオ』は通常のパネル暖房や温水床暖房に使用することが出来、ヒートポンプ式の非常に効率の高いボイラーです。ただし、灯油ボイラーのような高温水は作れませんので、設置には綿密な熱量計算とノウハウが必要です。また、高断熱・高気密であることは絶対条件です。(このシステムに限らず、セントラル暖房は必須ですね)
24h換気の吸気口近くに小型の蓄熱暖房機を設置し、換気ロスを補い、主暖房は何時でもON・OFFが可能な『エコヌクール レオ』で賄う。これによって、寒いときだけ必要分の暖房が可能になり、床暖も可能になります。灯油ボイラーよりはかなり高いですが、非常に効率の良いシステムによって、ランニングコストで追いついていくことは不可能ではありません。特に、寝ている時間に深夜電力価格で運転をかければ非常に低コストになります。非常にお奨めなシステムです。
『エコキュート』も年々良くなってきています。効率も上がり、小型化しています。ただし、貯湯式ですから、別荘はNGです。衛生上問題あります。東京電力でもお奨めしていません。常時お住まいのお宅のみです。
寒冷地でのオール電化。十分に研究が必要です。お気軽にご相談ください。
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