日本庭園では、バカでかい石を殆ど埋め込んで、僅かに地上に出た石を愛でた…というやり方をしています。日本人は、見えないけど、そこにある独特の素材感を大切にしてきた筈なんですが…残念ながら住宅の世界ではどんどん廃れていっているように思います。
サイディングや様々な新建材。実物の木材に似せたり、煉瓦に似せたりしていますが、所詮は印刷や型押しで再現された物。到底、本物とは似ても似つかぬ物になってしまいます。
八ヶ岳では周辺風景は総て自然そのものの本物です。そういったところにこういった異質な物を持ってくる…というのは釣り合わないのですね。オルケアでは、基本的にペンキも使いません。木質ならではの風合いを殺してしまう仕上げなので、やはり八ヶ岳の風景からはかけ離れた物になってしまいます。ペンキの代わりに、木に染みこみ、色と保護性能を持った物しか使いません。(ベストのお薦めは顔料の入っていない、完全天然の保護塗料があります。薄汚れたような風合いになりますが…)
出来るだけ、八ヶ岳の風景に合った建物を建てて頂く。私たちの永遠の願いです。
こういった本物を使っていけば、高級な材を使わずとも、素晴らしい質感が出てきます。貼り合わせの物では出し得ない、深い素材感。それを引き出す仕上げの選択など、新建材慣れをした職人さんには解らない、独特の世界がここにはあります。オルケアは、出来るだけ低廉で、質感の高い仕上げをご案内出来るように、幅広くネットワークを広げ、最適な仕入れと技術・経験が豊富な職人さんを揃えています。
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