八ヶ岳の現在の森は、ほぼ総て植林です。よく、これを原生林と勘違いされている方が多いですが、ほぼ植林しか無いエリアです。掲載できる写真が有れば良かったのですが、なかなか貴重な写真しかなくて、資料館等で見るしか有りませんが、小海線が開通した頃の写真を見ると、ほぼ草地です。驚くほど眺望が良くてビックリします。
草地ばかりでしたので、土石流等が発生し、大きな被害を時々出していたので、国策で植林事業が始まったのが戦後すぐです。高冷地での使える材として唐松・赤松が植えられましたが、手入れもなされず、密生した状態のまま伸びきっているのが現在の八ヶ岳の植生です。
従って、非常に細長く樹高だけが伸びきった状態になっています。密生していないと自立できない状態にまでなってきました。唐松は一般的に50年でのサイクルが言われていて、八ヶ岳の唐松の大半は10~20年オーバーとなっています。古い唐松は倒木となる可能性が高く、早めの入れ替えが必要です。
オルケアでは、この様な唐松に関しては、一端リセットする為に全伐採+周辺敷地の伐採も合わせてお薦めしています。ただし、伐採後はしかるべき造林を行う事を前提にしています。保水量があり、長年育てても大丈夫な広葉樹を中心にお薦めしています。
一部の心ない業者はバサバサと倒すだけで、将来の造林に関しては知らぬままと言う所もありますが、オルケアでは、八ヶ岳の美しい自然をさらに良い物にしていくためにも、多彩な植林をお薦めしています。
今の八ヶ岳では、出来るだけ早めに現在の植生と入れ替えていく必要がある…そんな状況に有ることを今日はお伝えしたくて記事にしました。
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