原油がますます上がっていますね。なんだか、思惑だけで実需でないところで価格が決まる、今の世の中には大いに疑問ありますが、それはさておき、価格は市場で決まってしまうんですよね。遂に80ドル/バレルだそうで…
先日、Jマートの灯油価格を観て驚きました。72円/リッターです。本当に倍になってしまいました。ほんの3年前は36円/リッターだったのが、あれよあれよと50円台、60円台となってしまい、今や72円。驚きます。ちなみに、このエリアの配達価格は現在90円前後だそうです。軽油価格を通り越して、かつてのレギュラーガソリン並になってしまいました。
灯油タンクに補給するときは、大体150~170リッターぐらい入れますから、かつては8000~9000円で済んでいたのが、今では倍近くかかるという事です。
こうなってくると、今までは灯油が一番安かったエネルギーだったので、暖房も給湯も灯油を使うのがセオリーとなっていました。そのセオリーを考え直さなくてはなりません。
明快に比較するためにカロリーあたりのコストを出してみましょう。
灯油は90円リッター・電気は21円と深夜電力の7円の二種類・ガスは立米280円としてみました。それぞれの1000キロカロリーあたりの単価は…
灯油 10.29円・一般電気24.4円・深夜電力8.54円・プロパン13.3円となりました。意外ですが、まだまだ灯油は安いのです。プロパンガスも少しずつ値上げ傾向にありますので、この金額で行くと、もう少し値上がりが続いても、まだまだ灯油のアドバンテージはありそうです。3年前頃は1000キロカロリーあたり5~6円という数字だった事を思うと途轍もなく安かった事が解ります。
深夜電力の8.54円というのは、現在では一番安いエネルギーになっています。これに、エコキュートのように大気熱を利用し、1000wの電気で2000wとか3000wの熱を取り出す技術が発達しています。ヒートポンプという、この凄い機械は、エコキュートを始め、エコヌクールの様な暖房の熱源機としても使われ始めています。オルケアのビジターズセンターにも八ヶ岳エリア初登場で、ヒートポンプ式の熱源機を使っています。一日の暖房費が、灯油の2L分程度で終わってしまう超省燃費なシステムです。
エコキュートはお湯を貯めておくシステム故、別荘には不向きです。(衛生面で)また、沸騰温度の関係で、野辺山の八ヶ岳高原ロッジのような高地も不向きです。御定住の建物で大いに力を発揮する機械です。実際に、私の家もエコキュートを入れましたが、毎日お風呂で結構な量を使っても、電気代は月に6000円強でした。(電灯もIHヒーターも含め)相当に、低コストで動いていると思います。一般的に言われる、1000~1500円/月というのも、あながち嘘ではなさそうです。
この他にも、ウェルエコという機械も発売されています。東京電力管内では二例目の設置をオルケアでさせて頂きました。これは、大きな水タンクに熱を貯め、必要に応じ取り出して、使用するシステムで、給湯と暖房の両方を賄います。深夜電力の安さ+大容量蓄熱機器の割引で極めて安いエネルギーコストになります。別荘では使いやすい機械ですが、残念ながらちょっと高いです。
最近では、電気温水器で直圧型…と言うのも発売になりました。これは貯めたお湯を使わず、熱交換で使用しますので、お湯は清潔です。最近、オルケアでは使用が多くなっている機械です。これが出て、別荘のオール電化が楽になりました。
深夜電力を使用する機械は、いずれも蓄熱量に応じた大幅割引があります。1KWあたり230円ほど月額の請求から自動的に値引きされます。もし10KW分の蓄熱機器を設置すれば、毎月2300円も値引きされるので、エネルギー単価としては非常にお安くなります。この制度を上手く使えば、とてもランニングコストの安いお宅が実現します。ウェルエコを始め、様々な方式にノウハウを持っています。
オルケアの高断熱・高気密と組み合わせる事で極めてランニングコストの安い建物が実現可能です。是非、ご相談頂ければ幸いです。
コメント