最近は、過剰とも言える天然志向のおかげで、漆喰の壁が大人気。でも、本当の漆喰は割れを出し切るまでが大変。しかも、八ヶ岳のような乾燥気候で寒暖差の非常に激しい土地では本当に大変な造作になります。お金も半端では無くかかるのが一般的。
そんな心配を無くしてくれたのがトクヤマが出している【漆喰シート】です。和紙を基材に、漆喰をすでにシート状にして工業製品化されています。養生紙を兼ねた剥離紙が表面に付いていて、剥がすことで硬化が始まるようになっています。風合いは上質な漆喰そのもの。曲面への追随も良く、壁紙感覚で貼り込んでいけます。
この手で一番気になるのは継ぎ目ですよね。これが極めて目立たないのが、このシートの特色です。間近でマジマジと意地悪に見ないと解りません。
また、『ルナファーザー』や『オガファーザー』で実績のある和紙下地ですので、クラックなどの心配が極めて少ないのも特徴です。実に良くできた素材と思います。見本では、なんだか雲母のようなキラキラした物が気になっておりましたが、張ってあった壁面を見たら全く杞憂だと思いました。お薦めです。
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