国内ツアー最終日となった韮崎公演。本当に、見事なステージでした。
ついぞ、和太鼓だけが脚光を浴びますが、舞踊・様々な和楽器も登場し、日本伝統芸能が集結し、見事に開花されたステージです。アンコールを入れれば二時間近いステージで、しかも休憩無し。しかし、全ての間合い、静と動、流れ。これら全てが見事に流れていき、あっという間に終わってしまう二時間です。
ステージでは、マイクもPAも一切無し。会話も挨拶(最後のありがとうございました…のみ)無し。2時間、一切の無駄な音もなし。それでいながら、一つの流れを崩さず、見事に舞台が展開していきます。
私もドラムをやっていましたが、それとは次元の違う正確さでありながら、ピアニッシモのそれまたピアニッシモx1000位から、観客の衣服が動くほどのフォルテッシモまで。これほどに、大小がつけられるかいう緻密な音の展開とスピード。
日本の伝統芸能をしっかりと捉え、日本の伝統的な生活から、哲学までを自分の物としたものでは出来得ない演奏だと思います。佐渡島という、希有な環境に本拠を置き、根付いた生活を送っているからこその物だと思います。
和太鼓…と毛嫌いする無かれ。日本人であれば、是非一度はこのステージをご覧になった方がいいです。本物の違いを体感できるステージであることは間違いないです。
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