昨日ご紹介した家具工房 『多音他工房』ではオルガニートというオルゴールを制作しています。オルゴールの音を出すユニットは三協精機(スピードスケートの清水選手が在籍していた会社)の製品ですが、これだけでは金属板が奏でる音の半分も出せないんですね。
多音他工房の種綿さんは、清里オルゴール館のオルゴール職人と一緒に美しい音を奏でるためのボックス作りに励んでいらっしゃいます。私もいくつか聞かせていただきましたが、樹種による音の違いだけでなく、年月も大きく左右するんですね。十年以上前に制作されたボックスではすごく枯れた(乾いた)優しい響きになっていました。
樹脂製の共鳴板では出すことのできない、独特の柔らかい音色。私はオルゴールは余り興味がありませんでしたが、これはとても心に残る素敵な音色を出していらっしゃいます。
さらに、このオルゴール。自分で曲がどんどん入れられるのです。??の方も多いでしょう。よくオルゴール館などで見かけるディスク式…これと原理は似ていますが、もっと簡便な紙のテープであります。(帯に近いかな)専用の編集ソフトがありまして、これで好きな曲を落とすことが可能になっています。オルゴールって普通は固定曲じゃありませんか。このオルガニートは好きな曲を奏でることもできるし、自作も簡単なのです。
しかも、このオルガニートユニットはなかなか高性能で、多音他工房さんではホームコンサートも可能な製品も出されています。すばらしく広がりのある音を奏でることができ、すばらしい音が楽しめます。価格も最上級の素材を使い、すばらしい響きを実現し、39900円とお手頃価格です。仕上げは、さすがは種綿さんの技術です。
個人で楽しむ分には、コンパクトなボックス型もあって、1万円台から制作されています。樹種による響きの違いもあり、工房で聞き比べて好きな音で選んだ方が良いと思います。ご家庭で楽しむには十二分の音量と音質です。
自分で好きな曲を編曲して、奏でることもできるオルゴール。なんだか夢もあるし、子供たちに聞かせてあげたいと思いました。すでにデータ公開されている曲もずいぶんとあります。今年のクリスマスプレゼントは決まりかな…。
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