ここ最近、立て続けに書いております『自ビール』。モルトエキス缶を溶かし込んで発酵させるだけ…という簡易的製法でも、ビールは出来ますが、やはりここは一手間かけて、メーカー製ビールを上回る物を作りたいですね。
私も明日初めて、DRYビールを仕込みます。オルケア若手スタッフはみんなDRY派。私はキリンやかつてのエビスが好きな方だったので、結構濃いビールばかりをやってきたのです。今回は、オルケア若手スタッフと一緒に初めてのDRYビールをやってみますが、やるからには旨いビールを仕込みたいですからね。ちょっと、こだわってみます。
モルトエキスは普通通り一缶。1.5kg缶です。ドライラガーという物がありますので、これを使います。これは通常通り。ちなみに1700円(円高でお安くなりました)。
これだけだと、エキス分の少ないビールとなり、味が薄く、泡持ちが悪くなります。やはり、程良いモルト感が欲しいのがビールです。なので、今回はドライモルトという粉末を使います。これがないとエキス分の乏しい仕上がりになりがちです。今回は500g投入。ちなみに780円。
さらには、アイリッシュモス。良質の焼き海苔でも代用できますが、今回は専用品で。不純物を沈め、クリアなビール造りにつながるアイテムです。DRYビールのような淡色ビールでは欲しいアイテムです。5gほど使用。50円ほどです。
さらに、ドライホップ。香りと苦みと両方を添加します。これは塩梅が難しい所。私は、ティーバックを使って投入しています。なぜなら、比較的穏やかな味付けにしたいのと、取り出しを容易にするためです。25gぐらい使います。200円ほどです。
糖分を極限まで分解させる酵素『エンザイム』はモルトエキスに付属です。これも使います。
トドメは、イーストを別売りで使用します。なぜなら、モルトエキスにはエールイースト(上面発酵イースト)が付属しています。DRYビールは元々下面発酵ですから、下面発酵イーストを使わねば…。500円ほどです。
以上が原材料になります。材料費は約3300円ですね。(このほかにグラニュー糖も使いますので)今回は20L仕込み。大瓶で30本仕上がりです。原料費は大瓶一本110円。お安いでしょう。こだわっても。
味へ大きく影響するのはドライモルト・ドライホップ・イーストの三点でしょう。なぜ、下面発酵イーストがモルトエキスに付属では無いのか…ここは判断が難しい所ですが、下面発酵イーストは扱いが難しいのです。一般的に、発酵環境(室温)では上面発酵イーストでないと上手く行かない事が多いのです。発酵できても、不快臭が出やすいのです。10~12度を理想とし、18度が限界といわれる下面発酵温度を維持するのは一般家庭では難しい事です。クリアな味をキープするには低い温度ほど良い…と言われています。だから、一般的な上面発酵イーストが付いているんですね。
さて、こんなちょっとこだわりのDRYビールの仕込み。3月から、皆様にも体験頂けるようにしようと思っています。オルケア建築オーナーの方々と、オルケアにご住所等をご登録頂いた、八ヶ岳での生活をご検討されていらっしゃる方を対象として、一回の仕込みを3名程度で体験頂ける様に致します。(お一人大瓶10本弱づつを、後日お持ち帰り頂けます)参加費用は、仕込みビールによりますが、お一人1500~2000円を予定しています。集合場所は、オルケア事務所を予定しています。
先着順で予定を組んでいきます。仕込んでみたいビールのタイプ(DRY・普通のラガー・エール・ボック・スタウト等。希望によってはシードルもOK)をお知らせください。毎週土曜日の15時頃~を考えております。ご用意頂く物は、会費と清潔な服装(ホコリの立ちにくい物)だけで大丈夫。お気楽にご参加頂ける様にしようと思います。既に、自ビールを初めて見られた方でも、モルトエキスだけでは…と思っていらっしゃる方は是非ご参加ください。見学だけのお試し参加もOKです。
ご参加戴いた方々と、オルケア建築オーナーの皆様には、醸造用具のお手配などもする予定です。国内では入手不可能なガラス発酵容器(ガラスカーボイ)なども、まとめてお取り寄せを計画しています。何でもお気軽にご相談ください。
八ヶ岳生活の楽しみを広げる『自ビール』造りを通して、既に八ヶ岳生活を始めていらっしゃる方と、ご計画中の方との交流やご友人の輪が広がればと思っています。是非、お気軽にご参加ください。お待ちしています。
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