私は、幼少から中学時代までが山口県、それ以降は九州とか広島とかで、比較的ふぐ(西日本はふくと言う場合が多いですが)になじみ深い事が多かったのです。
大分県・山形県と相次いで中毒事故が起き、ニュースになりましたが、意外だったのはふぐの調理免許制度は全国均一では無いと言うこと…。山口県では勿論のこと『ふぐ処理師』という資格があって、厳しい試験があって、その免許が無くては調理が出来ない事になっています。ところが、今回事故があった山形県では、ふぐの免許制度が無いのですね!!
ふぐの毒は青酸カリより強いと言われており、非常に怖い物ですし、全国的な制度になっていなかったのはびっくりです。実は山梨県も、制度が無いようです。
一番厳しいのは意外にも東京などの首都圏です。個人のふぐ処理師の免許だけでなく、取り扱える施設を認定し、お店の方も認定制度を持っていないといけないのです。でも、ここまでの制度を行っているのは極めて少数に止まっているようです。東京のお店で食べるときは、認定書のあるお店で戴きましょう。
八ヶ岳からですと、三河地方のふぐが一番お手軽で近いですね。愛知県も、免許制度を取っているので大丈夫だと思います。お値段もお手頃で、民宿などでは盛大に振る舞われるコースがあるようです。知立市にある『縁』さんは、移築した古民家でお手軽価格で贅沢に味わえるお店です。
味、香り、歯ごたえではやはり下関のふぐに勝る物は無いようです。山口では、有名どころの『春帆楼』や、長府の名旅館『古串屋』等と言ったところで戴くふぐは格別です。折角のふぐですので、この様なお店で戴きたいですね。山口と九州とでも裁きがだいぶ違い、山口の方が薄引きです。
冬の白身の王様『ふぐ』。なかなか手が出せない高額な食べ物ですが、安心して美味しく戴きたいですね。
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