貯めたお湯を使用する方式のため、衛生的観点から山荘には使うことを避けてきたエコキュートですが、ついに山荘にも使えるエコキュートが登場です。貯めたお湯は、熱媒体としてだけ使用し、水道水を貯めたお湯で熱して熱交換して給湯する直圧式のエコキュートで寒冷地対応品が出てきました。(平地用は以前からありましたが…寒冷地用が無かったのです)
しかも、マイナス25度で80度湧き上げ、最大マイナス30度まで対応と、今までは三菱の製品しか対応していなかった極寒冷地での使用も可能となっています。(三菱はマイナス25対応)八ヶ岳では、マイナス25度にさがるエリアは限定的ですが、通常の寒冷地対応品では、低温時の効率低下が大きく、消費電力が増大する傾向があり、湧き上げ温度の低下も著しい製品がみられました。そのためマイナス25度対応品は、八ヶ岳では必須事項としてオルケアでは、昨年の発売以来三菱製品のみを使用してきました。実際に取り付けた物件でモニタをしてみましたが、効率低下が少なく、冬場の消費電力を減らすのに非常に効果的であることが実証されています。
今回、水道直圧式で、しかもマイナス25度対応と、私たちが求めてきたスペックを満たす製品が発表されることで、やっと山荘へのエコキュート設置へ大きく前進です。
直圧式エコキュートは、新鮮なお湯供給だけでなく、お湯の水圧にも大きく寄与しています。通常のエコキュートは貯湯タンクの強度保護のため減圧して給湯を行うシステムになっていました。そのため、お湯の水圧が若干低めで、通常の使用には大きな影響は少ない物の、シャワーなどでの水圧には、もう一息欲しい!!と思う方もいらっしゃると思います。直圧式では、給湯圧力は従来機の2倍以上、流量も1.5倍以上の能力を発揮します。(一般的な水圧条件で)この点でも、直圧式は望まれる商品だったのです。
今までは、衛生的観点から、直圧式の電気温水器に限定されてきた山荘の給湯設備ですが、大きく変化します。ヒートポンプユニットも、従来型より大きく性能アップし、年間の給湯効率を示す数値はAPF=3.2と非常に高い物になっています。(460L型)NEDOとの共同開発による新型ヒートポンプユニットに寄る効率アップも期待大です。メーカーの発表資料では、従来のエコキュートに対し10%以上の消費電力削減が見込めるそうです。
八ヶ岳での導入は勿論、普及が遅れていた北海道エリアでも普及が進むきっかけになりそうなエコキュートが4月中旬に発売です。
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