オルケアでは、断熱に関しては、最善の性能が出ることを目指して素材情報や、新商品情報に目を光らせています。
昨年後半あたりから、相次いで市場投入が相次いでいるのは、高性能パネル断熱材。今までの物に比べて1.5倍くらいの性能が同じ厚みで出る物が発売されています。扱い方は今までの商品とさほど変わらないのですが、価格面がまだまだネックじゃないでしょうか。普通使っている断熱材（これでもホームセンターで一般的に売られているグレードより1.5倍くらい高い物を使っています）に比べ、倍以上の価格です。
パネル断熱材は、一般的に外壁に外張りで使用しますが、余り厚い物を使用すると、窓がどんどん外へ逃げてしまい、外壁仕上げ材もどんどん逃げてしまいます。間を支持する物が、無いために余り外へ逃がしてしまうと色々問題が発生します。普通の状態では問題が無くとも、縦揺れの地震が来たときには、外壁・サッシが一気に外れる危険性はぬぐえません。実際、北海道での地震時に大きくクローズアップされ、北海道では外張り断熱が一気に衰退した時期がありました。
そのため、外張りには出来るだけ薄い物を使いたい所です。その意味では、ここ最近出ている高性能品は魅力的です。ただ、普通の家一棟で断熱材の素材自体が倍以上の価格になってしまうのは大きな負担です。
八ヶ岳では、今までの一番性能が良かった物でも北海道での次世代省エネ基準をクリアするためには65mm以上の厚みを要し、非常に難しい状況でした。今回の新しい高性能な物であれば50mmでも何とかクリア出来そうです。（屋根や床もしくは基礎は、もっと厚みを要します）出来ることならば、50mmも壁を厚くはしたくない所ですが、50mmならなんとか…と思う所でしょうか。
オルケアでは、壁内に高性能断熱材を吹き付けていますので、外張り断熱材はプラスアルファと考えています。屋根面の断熱方法に外張り断熱の場合は手間がかかることもあり、また基礎面も決定打に欠ける所（シロアリの問題で外張りに踏み切れない）もあり、完全に外張りで施工するには、コスト面でクリアしなくてはならない問題が幾つかあります。
そのため、オルケアでは壁内の吹き付け断熱を可能な限り厚く入れ込んでおり、十分な断熱性能と気密性能の両立を図っています。勿論、吹き付け断熱に対する様々な配慮は十分に検証し行っております。内外両断熱併用で、さらなる高性能を目指し、日々研究をしています。
本当の高断熱住宅の快適さは、オルケア事務所だけでも十二分に実感して頂けます。皆さん、ドアを入った瞬間に驚く快適性。是非、実感して頂ければと思います。
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