無垢の一枚板での家具製作に定評がある工房『和』さんでは、製作の合間に趣味を兼ねて漆作品も手がけていらっしゃいます。(家具の仕上げにも多く漆を使っていらっしゃいます)ふとした用事で、久しぶりに工房へお邪魔しましたら、素敵な器を発見。
見事な春慶の漆塗りで仕上げられたお椀や蕎麦猪口が並んでいます。世間一般で見かける漆とは格別の深い風合いに引き込まれそうになります。半年から、長いときで一年近くもかけて重ね塗りを続ける作品は、沢山は作れませんが、味わい深い物が有り、普段の生活に豊かな物を添えてくれるはずです。これだけしっかりした漆になると、殆ど何をしても大丈夫。熱い物を注いだり、荒っぽく使っても大丈夫です。いわゆる、漆器の扱いでタブーとされていることは心配有りません。長く使えますし、普段使いでどんどん深まる風合いは格別です。
お値段も非常に良心的で、数千円で売られています。ただ、お店などに出すほど作れないので、工房での直売のみとなります。他の家具も、一枚物制作なので質感もあり、素晴らしい作品が展示されています。和さんの実直な性格が滲み出た作品の数々は、本物の家具としての風格と質感にあふれ、素敵な生活空間を作り出してくれます。場所は、レインボーラインのちょっと上。林に囲まれた閑静な一角です。地図はこちらから。
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