昨今の省エネブームで、いろいろなアイテムが出てきています。中でも、熱いのは窓ガラス関係です。東京などでの一般地でもペアガラスの普及が進み始めています。
八ヶ岳では、結露の問題からペアガラスは能力不足で有ることが以前から言われています。そこで、オルケアでは三重ガラスの採用や、高性能ペアガラスといわれるガラスの採用を進めてきました。
ここ最近、お施主様からご指名を受けるのがLow-eガラス。でも、この原理を理解されている方はほとんどいません。Low-eにはいくつか種類があります。これを間違えると、とんでもないことになります。最悪の場合、冬の暖かな日溜まりが、ちっとも暖かくならない…なんて事も起こるのです。
Low-eガラスは、日本語で言えば熱線反射ガラスです。八ヶ岳では、室内の熱線を反射し、熱を逃がさないようにする事を目的として、設定しないといけません。ところが、世間のLow-eには外部からの熱線を反射するための機能を持たせたLow-eガラスも多々あります。特に、北米製サッシメーカーのLow-eガラスは要注意です。八ヶ岳で望まれるLow-eと反対のLow-eになっていることがあります。
また、室内側の熱線を反射するLow-eになっていても、通常のペアガラスなどに比べても、大幅に熱線入射が悪くなる事も気をつけなくてはなりません。オルケアでは、南側の大開口に関しては、Low-eをあえて避け、アルゴンガス封入のみに止めた高性能ペアガラスにするなど、状況に応じ、最適な選択をするようにしています。断熱スクリーンなどで、十二分に断熱を確保できる場合もあり、いろいろな組み合わせから、自然のエネルギーを最大限に活用しつつ、快適な住空間実現のために、最適な部材を選ぶ事が重要です。
Low-eが万能選手ではないこと、しっかり捉えなくては、もったいないことにもなってしまいます。
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