以前にも書いた事があるのですが、未だにLow-eの種類で家の環境が激変する事が認知されていませんね。Low-eの種類選択を間違えると、高いガラスを買っておきながら、かえって快適性がスポイルされる事も多いと思います。特に八ヶ岳では冬場の日溜まりが享受できない家になってしまう可能性があります。
Low-eには、遮熱タイプ・断熱タイプ・ニュートラルと三種類あります。東京などでは、遮熱タイプの出番が多いかもしれません。八ヶ岳では、ニュートラルが一番適している事は余り知られていません。断熱タイプの出荷が圧倒的です。
遮熱タイプは、外部からの熱線を遮断する事に目的をおいたLow-eです。冷房効果向上が目的です。北米の木製サッシには多く見られる対応のガラスです。
断熱タイプは、内部の熱線を反射し、外部に出しにくくするタイプのガラスです。しかしながら、意外に外部からの熱線も反射してしまう傾向があり、遮熱タイプと外部からの熱線遮蔽率が大きく差違が無いという、意外な特性があります。これは、各タイプの性能を数値でしっかり見ていないと気づかない所で、難しい部分ですね。
ニュートラルタイプは、外部からの熱線を一番通すタイプになります。普通のペアガラスに対し、20%落ち程度の熱線を通し、室内からの熱線反射性能は断熱タイプと、さほど大きな差は無い性能を持っています。オルケアでは、ほぼ全棟で、このタイプを使用しています。冬の日溜まりのありがたさを一番享受でき、かつ性能も確保できる、一番適したタイプです。
同じLow-eガラスでも、随分と違いが有る物です。しっかり研究し、特性を捉えて、適切に使わないといけません。オルケアでは、一つ一つ、入念に調べて使用するようにしています。少しでもバリューのある物をご提供できるように頑張らせて戴きます。
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