皆様より要望の多いトリプルガラスサッシ。確かに、優れた性能の持ち主で、八ヶ岳の厳しい気候においても、まず結露の出る事は少ない物です。
所が、国内で出回っているトリプルガラスは、まだまだ少ないだけでなく、空気層が薄く、場合によってはペアガラスの方が性能が出る事も多々あるようです。
サッシに取り付ける関係で、ガラスは限られた厚みで性能を出さざるを得ない部材で、非常に案配が難しい部材です。近年はアルゴンガス入りのLOW-Eペアガラスの流通が増え、価格も下がって、かなり魅力的な商品となってきました。このガス入りLOW-Eペアガラス。国内で多く流通する6mm空気層のトリプルガラスより性能が良いようです。
残念ながら、試験データはサッシ枠とのセットでの熱貫流率表示になっており、ガラス単体での数値は殆ど存在しません。ですので、一概に言い切れない部分も有るのですが、結露の状況などを見ておりますと、6mmの空気層のトリプルガラスより、12mm以上の空気層を持ったペアガラスの方が性能が出るようです。
今回、YKKさんよりオルケアへ特別扱いで出荷頂ける『APW330』シリーズは、なんと18mm厚の空気層を確保したペアガラスサッシです。そのため、木製トリプルガラスサッシを一部では上回る性能を出しています。
オルケアでは現在、コストと使い勝手を考え、樹脂枠で出来る限り空気層を厚く確保し、アルゴンガス封入のLOW-Eガラスを使用した、最高性能の樹脂サッシを標準でご提案しています。外国製サッシ特有の開閉方法や、重さなどにご理解を頂いたお客様には、木製のトリプルガラスサッシ(スウェーデン製)を、他社の追随を許さぬ特価でご紹介しています。
何でもかんでも、トリプルが良い…という訳です。日本でも、近年の省エネへの意識の高まりから、もっと空気層の厚いトリプルガラスの流通が一般化して欲しいものですね。そうすれば、もう一段変わってくると思います。何と言っても、どんなに性能が良いサッシを使えど、家から逃げる熱のもっとも大きな出口は窓ですから…
コメント