日産がフランスで発表した『ジューク』
久しぶりに出てきたライトクロカンです。スズキのエスクード、トヨタのRAV4と以前は選択肢が有ったのですが、モデルチェンジの度に巨大化。今や両者ともかつてのハイラックスサーフ並みの大きさ。
変わって、トヨタではラッシュというライトクロカンを出しています。あとスズキが地味に売っている『SX4』。今は、これぐらいしか無いのですね。この春には、三菱が久々の新車『RVR』で小型クロカンに復帰です。(これはSUVかな)1600ccという手頃なエンジンで、どこまでの性能を出してくるのか興味津々です。
今回の日産『ジューク』も1600ccのエンジンがメイン。スリップロスの無いCVTを組み合わせて、ロスの無い、エンジンの美味しいところだけを搾り取る変速機で機動力を確保するようです。これと、昔から定評あるオールモード4x4の取り合わせはどうなるでしょうか。日産の4WD技術は地味に性能良く、エルグランド(初期型)もボンネットを超える雪でもラッセルが出来るくらい、クロカン4WD顔負けの駆動力を発揮していました。
八ヶ岳では、この様な軽量で性能が良い4WD車が一番具合が良いです。長坂インターから大泉のセブンイレブンまで約7km、平均勾配6%の上り坂や、凍結メインの路面状況などを考え合わせると、重量のある本格4WDは合わないのです。軽く、滑っても楽なサイズ、車格の割に余裕あるエンジン(動力性能)、イザというときに使える4WDシステムであることが重要です。雪国とは、求められる物が少々違うのが八ヶ岳なのです。
そんな要求に、今回の新車種は応えてくれそうな感じです。トヨタのラッシュも、実は非常にタフな造りになっています。元々ダイハツのロッキーなどが担っていた営林署や高圧電線の保守など、タフネスとコンパクトさが要求される市場要求を満たすために作り込まれた部分があります。ただ、一般生活にはネガに働く部分もあって、あまり売れていませんね。
今回の小型クロカン、荷物を載せるとか、大人が4人乗って東京に行くとかにはちょっと狭いかもしれません。なにやら、国交省の法改正によって、ルーフキャリアへの対応が微妙になっている現在、車の屋根に乗せればいいや…というのがあやふやになっています。(車検時に取り外していれば問題無いとの見解が一般的ですが、オートバックスNET通販では2009年登録車以降への販売を見合わせているようです。)何事も、用途などと相談しながら、決めなくてはなりませんね。
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