オルケアでの建築プランでは、意匠・使い勝手・大自然への溶け込み・素材などなど、色々な部分に気を配っておりますが、もう一つ拘っているのが照明です。
私が、御見積の際に色々考えてご提案させて戴くのですが、部屋全体がバッと明るくなるのでは無く、必要な部分は明るく、その他は少し暗めに陰影の付く照明を心がけております。そんな中で、必要になってくるのが調光機能。これが、最近の省エネ照明器具では大きな障壁になっているのです。
蛍光灯やLEDで調光対応している器具はまだまだ少なく、デザインと両方で選択しようとすると本当に少ないのです。プラン中に頭を抱えてしまうこともしばしばです。どうしようもないときは、通常の白熱球の照明を少し多めに設置して、調光対応のLED電球に交換して戴く事もあります。(LED電球はまだ照度が低く、ちょっと暗めのため、個数を多くしないと明るさがカバーできません)
メーカーによっては、別途信号線を要求している器具もあり、ホイホイと取りつけられないのが実情です。各社のカタログやホームページをチェックしていますが、一歩先を行っているのがDAIKOでしょうか。(ホームページが非常に見づらいのが惜しい)PanasonicもEVEREDSというシリーズで色々な物を出していますが、残念ながら多くの調光機種で信号線を別途配線するように求めています。ENDOも続々と出していますが、調光可能機種が少ない…。
また、一部のダウンライトなどでは、光軸が幾つかに分かれ、壁に線状の光が広がる機種もあります。複数のLED光源を使い、個別レンズで拡散している機種に散見されます。これでは部屋の雰囲気が落ち着きません。
私も、機会ある度に東京にある照明メーカーのショールームに行って、LED光源の癖や特徴を掴み、出来るだけ早くに取り入れを始めていますが、いかんせんまだ選択肢が少なすぎます。存在感が無く、綺麗な明かりを求めていますが、もうしばらく時間が掛かりそうです。
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