最後の最後まで、チケットの売れ行きが気になる毎日でした。でも、会場に伺うと思いの外売れており、ホッと胸をなで下ろしました。
今回は、前から10列目。ほぼ真ん中という絶好のポジションで拝見しましたが、本当に感涙が止まらぬ内容でした。30周年記念の新作CDからの曲が中心で、ベテラン勢と若手の織りなす舞台は見事です。
鼓童の定番ですが、舞台が始まると一切のMCなし。マイクも無し。無駄な音も一切無し。数人から多い時では十数人の音がぶれることなく、一つの音となり、大きなうねりとして身体に訴えてくるのは鼓童ならでは。
リーダーとも言える、藤本吉利さんのソロプレイは驚いた!!裏打ち無しで、びっくり。最初は固い音から始まり、400kgを越える大太鼓と一体化していくのは見事です。最後は観客をもうねりと一体化し、ただ感動。本当に驚きました。
若手も頑張っていました。大泉に来た、中込健太君と前田剛史君はすっかり大人の雰囲気になり、メインをしっかりになっていました。体つきは一層成長し、家内曰く『スパーサイア人や!!』と言わしめるほど。ほんま、凄い成長ぶり。それに伴って、音も変わっていましたね。芯にズバン!!と入る骨太な音は凄い。太鼓の皮が鳴るのではなく、太鼓を突き抜けた音になっています。もう、『屋台囃子』では感動もんでした。
昨年、大泉に来てくれた今海一樹さん、辻勝さんはベテランらしく、重要な所で押さえていました。特に、辻さんは、藤本吉利さんとの二人での舞台は見事でした。さすが、唄も上手し、太鼓も絶妙。今海さんは、得意の鳴り物で頑張っていらっしゃいました。屋台囃子の鐘は、本当に凄い。
創設メンバーは円熟のプレイでした。幹文先生の笛は優しい音色。容子先生の若々しくも透き通る歌声。千絵子先生の見事な演舞。(バナナおぢさんの欠場が本当に残念)
甲府で、この様なハイレベルの公演を見ることが出来たのは、本当にありがたい事でした。北杜市での小編成公演も定例化し、5年に一度はフル編成での公演が実現出来ると良いのですが…山梨にも縁深いメンバーもいますので、是非『鼓童』の素晴らしい公演が一人でも多くの方に届くように頑張りたいと思います。それも、出来るだけ子供達に!!
今年は、まだ年末までツアーが続きます。年末には東京・青山劇場での1週間公演もあります。(ツアー日程)是非、全国の皆様も行ってみてください。大いなる元気と、モヤモヤからの解放が得られるでしょう。私も、禊ぎ払いをして戴いたかのように、スッキリとして帰ってきました。
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