寝かせたから良いわけではなく、元々の酒質が違うのです。出来れば【ウィスキー特級】とかの表記の有る物を探してみて下さい。最近は、やたらとオークションで見かける様になりましたので、探しやすいと思います。
それから、ご実家などで飲まずに寝ているウイスキーやブランデーがあれば、ちょっと調べてみては如何でしょうか。ジョニ赤やデュワーズ ホワイトラベル、バランタインのような、レギュラーな物でも大丈夫です。
【ウィスキー特級】表記が改正されたのが1989年ですので、もう30年も前なんですね。早い。この頃以前に輸入されていたウィスキーは、最近の物よりモルトの風味が濃く、非常に飲みやすい物が多いです。レギュラーなバランタインでも、奥深く豊かな薫りに圧倒されるはずです。
なぜ、最近の物と違うのでしょうか…。古酒の配合割合の変化も大きいでしょうし、製造過程も今とは大きく違います。モルトの製造過程が一番大きく違うと思います。いま、自社でモルトを造っている所は、ほぼ皆無ですし、キルン塔で人力でやっているところは絶滅状態です。(観光用に細々はあっても、製造を賄うほどにはほど遠い状態です)モルトの焙煎業者は2社しかない状態で、各メーカーの要望に応じ、度合いなどは調整している物の、昔の製法とはほど遠い内容になっています。
古酒のブレンド具合も大きく変わってきたように思います。
ま、一度古酒を試して見ると面白いと思います。衝撃の味わいと薫りが待っていると思います。上級品より、レギュラー系の方が意外に面白いと思っています。意外に安く買えて、驚きが大きいと思います。
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