ちょっとマニアックな話題でごめんなさい。
最近、立て続けに新幹線に乗って思った事。昔の車両に比べ、飛躍的に機械としての精度が上がり、素晴らしいマシンにとなっているのに気づきました。すべての部品の精度が良く、遊びが殆ど無いのに、スムースに動作している感触がよくわかります。全く下調べしていないので、700系なのかN700系なのか、わかりませんが『進化したなぁ…』と思いました。飛躍的に軽くなっているのに、剛性が高くて、その軽さを感じさせない所も凄いですが、乗っていて、無駄な動きや音が無くなり、しっくりとした乗り心地に感動しました。20年前にTGVに乗ったときには、TGVの圧勝と思っていましたが、すっかり逆転していますね。
大量生産品の世界になってきて、できの良い工業製品や機械の感触という物を知らない世代が多くなっている様に感じます。金属同士がしっくり噛み合う感触や、精度の良い表面加工の独特な感触に触れることが少なくなっているのではないでしょうか。
たとえば、万年筆などは典型だと思います。職人技の極地とも言えるペン先の感触を知らずに大人になった人も多い時代じゃないでしょうか。八ヶ岳では、気圧の関係で持ち歩くことが出来ず、私も最近使っていませんが、やはり良い物です。高校生の時に手にしたモンブラン(今ほど高くなかったスリムタイプ)を今でも使っています。ボールペンやシャープペンシルとは違う、人の感触が伝わるものだと思っています。
最近は、カメラも多くは大量生産になって、感触が変わっちゃいましたね。昔の一眼レフと言えば、実に精巧な機械という感触に満ちていたと思うのですが…コンパクトデジカメしか使わなくなってしまい、感触を忘れそうです。
下諏訪に『儀象堂』(ぎしょうどう)という時計のSEIKOさんが運営している?時計のテーマ館があって、ここではなんと機械式腕時計を自分で組み立てる体験コースがあります。実に6時間をかけて、ムーブメントから組み立てを体験できるとあって、貴重な体験コースになっています。時計の仕組みから学べるので、実に興味深い内容です。(当然ですが、組み立てた腕時計は持ち帰りして使いましょう)時計と講習で38000円と値が張りますが、機械式時計としてはリーズナブルですし、セイコーの熟練職人さんが指導してくれるとあれば、安いのではないでしょうか。いつか、私も…と思いつつ、ちっとも腕時計をしない人間でして…
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