オルケアでは、殆どの建物で無垢の建具を使っています。造作材なども無垢を使っているのが殆どです。
所が、最近は無垢の内装材がなかなか入手が難しくなってきました。ほんの2~3年前は、割合にお手頃に、良質な造作材が入って来ていたのですが、急速に流通が少なくなり、価格は上昇、品質はイマイチ…という状況になっています。かつては、造作材の定番とも言えた『米栂』(ベイツガ)なども、急速に価格が上昇中。オルケアでスタンダートにしてきた、赤松などは流通が激減。(もちろん価格は急上昇)困った状態です。
其処に付け込んだように出てきたのが、建材の超リアル系建具です。玄関ドアなどでは数年前から出てきていますが、内装材は手触りまでこだわった商品が出てきています。
最たる物は、Panasonicの『リアロ』。名前からして、いかにも…ですが、その名に恥じないリアルさ。木目や節の手触りまで再現。広葉樹の質感をよくぞここまで…と思います。お値段は、通常の『リビエ・シリーズ』に対し、20%upぐらいでしょうか。なかなかお手頃です。
これを追うように出てきたのが、LIXIL(リクシル・旧トステムやINAXなど)の『ファミリーライン』。これは、最も求めやすい価格で、シェアの牽引役とも言える看板商品です。このシリーズが、一気に質感をup。普及価格帯といえども、引戸のブレーキなどもついていて、基本性能はバッチリです。これが、一気に質感を上げてきました。『リアロ』には負けますが、言われなければ本物の突き板とは見分けが難しいレベルまで来ています。これは、ビックリするくらいお買い得な商品です。ラインナップのデザインも一新し、一気に垢抜けました。
対抗するのは大建工業さん。T.Y.D.(TOTO・YKK・DAIKEN)連合として、LIXILと真っ向から勝負です。こちらは、『日本の樹』というシリーズで、本物の突き板で勝負。突き板ですので、建材系に比べ、少し価格帯は上ですが、今までの突き板物と比べると相当に安い価格帯で勝負をかけてきました。国産杉や栗などをラインナップ。こちらも目が離せません。
11月には、南新宿にT.Y.D.の旗艦ショウルームが出来るそうで、期待十分です。1カ所で全てが網羅される、超大型ショールームとなるそうです。
オルケアは、八ヶ岳の自然にマッチする建物を基軸にしていますので、主流を建材系に据えることは有りませんが、コストやバランスによっては、賢い選択肢になることも有りそうなほどの質感をそれぞれ持ってきています。今年は、高品質建材系内装建具の新製品から目が離せません。
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