八ヶ岳での快適住環境作りに重要なのは暖房です。断熱も重要ですが、こちらは工法的にも技術的にも、大体見えてきた部分があって、必要に応じて加減も出来る時代になってきました。
一方で暖房は、まだまだ戦国時代。何が一番なのか、決め手に欠ける状況が続いています。オルケアでは、電気式のヒートポンプ暖房機をいち早く導入し、現在も採用をしています。これは、最も省エネな機器であること、価格の下落により十分にコストメリットが出せるようになってきたことが上げられます。
ただ、欠点もあって、高温が出せないため、山荘などで、一気に暖めたい時などに力不足がある事など、特性に応じた使い方が必要である事も事実です。
最近、私どもで研究中なのは太陽熱利用です。電気に比べ、蓄熱というのは比較的原始的技術で対応が出来ること、太陽熱効率は60%を越え、最近では70%を越える物も出てきていると言うことがポイントです。ただ、太陽光発電に押され、研究が遅れ気味でした。メーカーも、震災以降本腰になってきたようで、やっと製品が揃い始めています。私どもでは、どの組合せが一番良いのか、もっと高効率が出来ないのか…研究を重ねています。
太陽光利用は、ガスボイラーのメーカーが積極的で、普段は太陽熱。必要なときはガスですから、一気に高温が出せる面では山荘などにも最適です。
現在の時点では、必要熱量の半分くらいまでは太陽熱でまかなえるところまで、解ってきました。八ヶ岳独特の気象で、オルケアの高気密高断熱に組み合わせたところでの最終的な効率がどの辺に来るのか、最終的な計算と機器の組合せを検討中です。
70%位まで太陽光に任せられると、非常に画期的なシステムになります。そこを目指して、研究中です。
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