YKKが出してきたトリプルガラス樹脂サッシ『APW430』。予想以上の性能で出してきましたね。価格も予想以上でしたが…
サッシの性能は熱貫流率という、どの位熱を伝えるのか…という数値で表現されます。
一般的なアルミサッシ+1枚ガラスの場合は6~7という数値。
一般的なアルミサッシ+ペアガラスの場合は4~5という数値。
アルミ+樹脂複合断熱サッシ+ペアガラスの場合は3~3.5程度。
アルミ+樹脂複合断熱サッシ+Low-e断熱ガラスの場合は2前後
Marvin Integrityなどの木製ペアガラスサッシの場合は1.7~1.8前後(Low-eガラス使用)
サーモスH-ⅡやAPW330等の高性能サッシの場合は1.3~1.5前後(ガス入りLow-eガラス使用)
代表的なサッシを取り上げてみました。この数値が、どの位か…と言う部分は少々分かり難いですが、結構差が大きい事がわかります。
所が…今回出たAPW430シリーズは、トリプルガラスサッシの中でもダントツの『0.9』を実現。これは、今までには北欧製の木製トリプルサッシのフルオプションでないと無かった数値です。これは驚きました。ぶっちぎりの性能ではないでしょうか。
お値段も、予想を上回りましたが、性能がさらに上をいったので、『おおいに有り』という所です。サーモスやAPW330という高性能ペアガラスサッシと比べると4割増しくらいの価格設定ですが、木製に比べるとかなり安く、差額はランニングコストで回収できるかな…という範囲です。
この性能が出せたのは、枠温度にこだわった基本設計と思い切ったラインナップの制限が大きいかもしれません。しかしながら、国産サッシの大きな金字塔となったのは間違いなさそうです。
コメント