昨年後半から、EU圏内での『ダージリン紅茶』の高騰ぶりは異常事態でした。いまは、さらに輪をかけて、トワイニングがリーフティーの『ダージリン』を生産中止し、カタログ落ち。(輸出用は生産しています)高騰はさらに続いています。
なんでこんな事態になっているのか…色々訊いてみたら、驚きの事実が見えてきました。EUでは『地理的表示保護認定』という制度があって、ダージリンも2011年に認定されているのです。猶予期間が5年あって、ぼちぼち切れるんですね。
この認定を受けると、『ダージリン』を名乗るには100%ダージリンで無いとNGなんです。
所が、ダージリンの生産量はインドの茶葉生産の0.7%程度。その僅かな生産量に今後は集中してしまう事になります。
じゃ、今まではどうだったのか。多くはドアーズなど近隣産地の茶葉をブレンドしたり、他国での類似した茶葉をブレンドしたりしていたのです。今後はそういったブレンドが出来なくなります。
で、ダージリンの異常高騰という事です。日本は、この規制に該当しませんので、今まで通り流通するでしょうけど、ダージリン自体がこれだけ高騰(以前の倍から三倍になっています)していることを考えると、ダージリン比率はどんどん下がると思います。
サニーサイドカフェでも、トワイニング英国専用のダージリンが入らなくなってしまったので、在庫限りで廃番。テイラーズオブハロゲイト社のダージリンも高くて、出せなくなるかもしれません。代替として、茶園から直輸入しているダージリンへ切り替えを検討中です。(風味は素晴らしいですよ)
ダージリン戦線、異常アリです。
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