今朝のNHKニュースで画期的な外壁材としてクローズアップされていた鋼板に断熱材をサンドイッチしたパネルが紹介されていました。オルケアでも二年前ぐらいに一度導入を検討したことが有るんですね。この素材。
当初は屋根の下地(野地板)としての発売でした。断熱性能も高く、かなり画期的素材と思ったのですが、幾つかの問題点があって採用には至らなかったのです。それは何か…といいますと、通気を取るのが非常に難しい。それと、表面が滑るため、作業上の安全を確保することがかなり手間になる…といった部分でした。
今回の導入事例を見ても、外壁の通気については一切触れていませんでしたね。でも、街中ではあの耐火性能は魅力でしょう。平地であれば、十分な断熱性能も持っていますから、なかなか魅力的な素材かも知れません。
八ヶ岳では、あそこまでの耐火性能が必要にはなりませんので、今のところは静観という感じです。一枚の単価も結構しますので、あえてコストをかけてまで…という感じです。
ただ、外断熱になりますから、外壁の施工は十二分に注意が必要です。(固定方法と通気)また、建物内の壁内から小屋裏へ熱が逃げないような方策も重要です。八ヶ岳での建築施工を見ていても、日本全国の建築でも大半は、壁内から熱気が小屋裏に逃げてしまい、断熱材が用をなしていない事例が非常に多いです。小屋裏換気をしていれば、そこからみんな熱が逃げてしまい寒い家になりますし、してなければ湿気と熱がこもり、野地が結露でぐしゃぐしゃになります。屋根の雪や霜が部屋の形に溶ける家、異様に大きなつららが形成される家は殆ど、熱が小屋裏に逃げている証拠です。八ヶ岳でも、よく野地が腐って…雨漏れが原因だと屋根屋さんのせいになることが多いですが、大半は内部結露が原因です。
オルケアの事務所は現在でも、未明に弱暖房(温水温度43度という低温水でのパネル暖房)を4時間ほど稼働させるだけで、後は全く無暖房。多分、普通に生活をする分には殆ど暖房を必要としないのでは無かろうか…といった感じの快適な状況が続いています。現在も室温は20度をキープ。(10:30現在)外気温は丁度零度ですので、非常に快適な空間です。今朝が、マイナス7度位まで下がりました。出社時の室温が19.5度。それから、全窓を開放し、掃除をして、ここまで室温が戻ってきています。
しっかりと断熱を施工することによる快適性。だだ、分厚い断熱を入れるだけでは実現しません。理論に基づいた確実な設計と施工が両立してからこその断熱です。決して、特殊な工法をしているわけではありません。オルケアは自信を持って、ご提供させて頂いています。実感しに、是非お立ち寄りください。
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