どこかの知事の政策ですっかり日本では悪者扱いになってしまいました。確かに、今までのディーゼルは産業保護に偏りすぎて、余りに野放しに過ぎた部分が有りましたね。今でも、八ヶ岳では物凄い煙を吐いているディーゼル車を散見します。特に、観光バスの黒煙は半端ではありませんね。排気量も13000ccとか半端でなく大きいのもありますが、厳しい価格競争によって、整備がまともになされていないと思われる車両が駆け上がっていきます。
最近のディーゼル車はその様な事はありません。数万キロ走った車両で、排気管を指でぬぐっても殆ど黒い物が付着しない…という所まで来ています。当然、目に見える様な煙は出ない訳で…
ヨーロッパでは既にディーゼル車が一般的。BMWの3シリーズにおいては70%以上がディーゼルになっているそうです。フランスでもディーゼルが大半になっていて、レンタカーでもディーゼルが多いですね。なぜ、ここまで普及したのか…CO2排出の少なさが第一の目的です。ディーゼル車はエンジンの回転が低くて済む為に、20%以上のCO2削減になると言われています。これは大きいですね。次には高出力で燃費が良い。今のディーゼルは2000ccで170馬力ぐらいの出力が当たり前になっています。下手なガソリン車より高出力。しかも、トルクは33kg/mぐらい出ますから、ガソリン車の1.5倍以上あります。なので、ちょっとした追い越しや坂などでも、回転を上げることなく、モリモリっと加速が可能なのです。
東京の様にストップ&ゴーで運用するには不向きかも知れませんが、八ヶ岳の様に比較的高めの平均速度で、距離を乗る場合には新世代ディーゼルは、まさに最適と言えるのです。
現在、日本では乗用車のディーゼルは全滅状態で、唯一買えるのがメルセデスのE320CDIです。ワゴンとセダンもありますが、900万円近くもするため、普通にはちょっと手が出ないかもしれません。でも、結構売れているようで、既に2500台以上のセールスをしているようで、この高額車としては、かなり驚異的な内容ではなかろうかと思います。
しかし、朗報があります。日産が来年に新型エクストレイルに新開発の2000ccクリーンディーゼルを載せて発売することを明言しました。エクストレイルは手頃な大きさ、軽い車重で使いやすく、EUでもベストセラーになったライト4WDです。これは期待が出来ます。
新世代ディーゼルを並行輸入で日本にて走らせている方達もいらっしゃいます。プジョーの306は数台いらっしゃるようで、みなさん20KM/Lを超える驚異的な燃費を記録されています。満タンで1000km以上走るのは当たり前…の様な状態です。高速では25KM/Lとか行くようで、かなり驚きです。
EUの自動車雑誌を見ていても、BMWの3シリーズ2000ccディーゼルは普通に扱って17~19km/l走っています。東京から八ヶ岳往復をしても15L~20Lの燃料で済んでしまう計算です。燃料高騰の折、軽油も半端では無い値段ですが、それでも2000円程度の燃料費で済む計算です。
お財布にも、環境にも優しい新世代ディーゼルの幕開けはすぐ其処まで来ています。今、車をお考えならば、もう少し待った方が吉と思います。来年は、日産が口火を切るでしょう。HONDAも新世代ディーゼル搭載車のリリースを明言しています。(車種未発表)マツダは既にEUで素晴らしい性能の自社ディーゼルエンジンを発売しています。日本の厳しい新長期規制に合致させるのは大変かも知れませんが、頑張って欲しいところです。お財布に余裕の有る方はメルセデスは最有力候補でしょう。55kg/mを超える巨大なトルクを生かし、高速は無茶苦茶楽だと、各評論家は絶賛です。ワゴンもありますし。それでも17km/lは余裕で記録するようですので、驚きです。
早く、新世代ディーゼル車がよりどりみどりになる事を願っています。
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