練習を兼ねて、オルケア若手スタッフ用ドライラガーを仕込み中です。場所は私の自宅にて。手前側は、モルトエキスの粘度を下げるべく湯煎で暖め中。奥側の大鍋は、モルトエキスを溶かすためのお湯を沸かしつつあります。まだ、仕込みの準備段階であります。
この大鍋に、暖めたモルトエキスを全部残らず投入。このときは焦がさないように、必ず火を止めたり、細かな配慮が必要です。今回は、これだけでなく、ドライモルトもたっぷり使いました。缶のモルトエキスだけでも、出来なくは無いのですが、目指すは世界で一番旨い自分向けビールですから、材料をちょっと贅沢にして、美味しい物を目指しています。でも、大瓶一本120円程度の原価ですから、非常に安く、オールモルトなリッチなビールが出来ます。
当然ですが、ホップによる香り付けもします。ここの加減は自分の好みに合わせて如何様にでも出来るのが嬉しい。こればかりは、自分で数仕込んで、塩梅を身につけるのが一番です。
本当は、麦芽から作るのが一番なのですが、残念ながらそこまでの手間と時間をかけるところまで、私に余裕がありません。でも、遜色ない美味しいビールが出来ますし、現在は選ぶのに困るほどの多彩なモルトエキスが国内に輸入されています。
私のお薦めは、マックス（今回仕込んだブラックロック社の高級ブランド）、エドメ社、ブラックロック社でしょうか。ベルギービールなども入ってきているようです。今回は、ブラックロック社のドライラガーを使用。糖分を極限（95%）まで分解するための酵素（エンザイム）が付属。イーストは、扱いが楽なエールイースト（上面発酵）なので、別売でラガーイーストを買いました。これは、発酵温度がシビアで、扱いが難しい分、クリアな味わいが出来る、本来のラガービールが出来るのです。今回は、温度を厳しく管理して、現在15度の環境で発酵中です。スタック（発酵事故）しないかドキドキしながら、毎日恒温スペースを覗き込んでいます。発酵期間も倍以上かかるので、2～3週間かかります。ご家庭では難しいかも知れません。
『オルケア自ビールクラブ』早速に多くのお問い合わせを頂き、ありがとうございます。3月初～中旬仕込みで5月の連休に飲み頃…を目指し準備中です。初回は、ご要望の多いドライラガーを行く予定です。発酵期間は私の自宅で恒温発酵させますので、本格的なラガーイーストで発酵をかける予定です。勿論、オールモルト仕込みです。2回目は、マックスのザーツペールエール（黒ビールほどではありませんが、ちょっと色濃いフルボディービールです）にしようかと思っていますが、ご要望があれば、黒ビールもＯＫです。こちらもオールモルト仕込みの予定です。
健康食品として人気のエビオスとしても売られているビール酵母も一緒に飲めて、オールモルトのリッチなビールが自分好みで味わえます。しかも大瓶で100～130円位の原価で行けるお手軽さ。道具を揃えれば、自宅でちょっとした空き時間に仕込め、美味しいビールが楽しめます。同じ道具で、スパークリングワインも出来ます。シードルも出来ます。（リンゴのスパークリングワイン。サイダーですね）あらゆるタイプのビールも出来ますので、ギネスに飽き足らない方も、文句なしのスタウトが製作可能です。（原価はちょっと上がります。大量のモルトを使用しますので。）
今年は、毎月仕込みペースぐらいで『オルケア自ビールクラブ』を開催して、多くの方へ体験して頂きたいと思っています。是非、お気軽にご参加下さい。お待ちしております。
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