今からの季節、鍋などに活躍するカセットコンロ。このカセットボンベのガスって、意外に動力に使うと強力なアイテムになるようです。昔、カセットガスを使ったクーラーボックスはみたことがあったのですが、価格と大きさが現実的ではなく、市場からも無くなっている様ですので、やはりコンロだけかな…と思っていたら、意外な伏兵が発売されて、凄く売れているそうです。
何かというと、カセットボンベのガスを燃料にした耕耘機。ホンダのピアンタ FV200という商品です。NETでは送料無料の99000円ぐらいが相場のようです。耕耘機としては、少々強気な価格設定ですが、耕耘機らしからぬASIMO風の外観と相まって、随分と売れているそうです。確かに、ガソリンなどを使う耕耘機に比べ、圧倒的な扱いのしやすさ(燃料の管理、機械のメンテナンスなど)に加え、静粛性と排気のクリーンさが圧倒的でしょう。心配の馬力も1.4PS相当と、十二分。
なんと言っても、カセットガスが使える汎用性が一番です。ガスのため、燃料関係の回路が単純にでき、ガソリン式でネックとなるキャブ周りの清掃なども不要。燃料のつまりなども心配なし。一本で1時間も使えるのもポイントですね。
まさか、思いもかけない活用法に驚いていたら、カセットボンベを燃料にした発電機を来年春に発売予定だそうです。900w出力なので、発電機とすると一番小型の物ですが、コンパクトな筐体と静粛性に加え、ガスならでは容易なメンテナンスを売りにして売れそうです。
なんと言っても、エンジン工具といわれるこの手は、メンテナンスがめんどくさい。草刈り機だって、数年は良くても何年か使っていると始動が悪くなったり、燃料のつまりが出たり、燃料ラインにエアが入るようになったり、色々出やすくなります。ガスの場合は、そのような心配もありませんし、2ストロークガソリンエンジンのように、オイルを混ぜて燃やすわけでもありませんから、固着の心配もありません。
草刈り機は、一歩先に充電式が出ましたが、業務で一日中使うとか、3~4時間は連続して使う向きには、まだ手が出せません。(交換用バッテリーが高額なのと、現場で充電は難しいので)ガスは、魅力的な選択肢になってくるのではないでしょうか。小型化と量産で安くなれば、非常に魅力的なアイテムとして、人気が出ると思うのですが。もし、ガス草刈り機が出たら、真剣に考えると思います。
ホンダのこういったエンジン工具ですが、意外にタフに作られていますし、部品などの交換もしやすい作りになっています。ホームセンターで売られている物と比べ、少々高いですが、故障時の部品交換の事などを考えると、安い物は使い捨て、ホンダの物は修理して使っていける違いは大きいです。草刈りの季節は終わりかけですが、今度買うときは十分にご検討ください。
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