2009年は住設業界に激震が多く走った後半でした。特に10月以降でしょうか、大きな動きが出たのは。
2月の事でした、オルケアでは無垢面材キッチンや特注キッチンなどにお世話になっていたDIAが破産。小さな会社ではありましたが、家具製造からの会社だけに細かい対応などに応じてもらっていて、依存していただけに突然の破産申請で困った物でした。
次に名門でオルケアも多く使っていたYAMAHAリビングテックの身売り報道。私もびっくりしました。資本関係をYAMAHAから銀行系のファンドに移行するという内容で、YAMAHAブランドの継続と従来通りの製品方針は変わらずという事で、一安心。自社成形の人工大理石に強みを持ち、楽器塗装技術での高い技術の仕上げに特徴だっただけにこの方針が今後も続くという事で、しばらくは大丈夫そうです。
年末が近づき慌ただしく、なってきました。
まず、サンウェーブの吸収合併というか、INAX・トステムグループの子会社化。上場企業でもあり、キッチンでは大手企業の一社だっただけに、上場廃止を伴う子会社化は、今後の動きに注視です。INAXとトステムを主体とする【住生活グループ】は既に、INAX・トステム・サンウェーブと3つのキッチンブランドを持って、国内のキッチン市場の35%近くを占める巨大企業になっています。今後は統合が進み、部品の共通化や規格の共通化が進むと思われます。(既に、INAXとトステムではユニットバスが共通化しています)
最後に関西がメインでしたが、キッチンメーカーの老舗である【ミカド】がクリスマスイブに民事再生法を申請。オルケアでも、パイン無垢面材を廉価で出してくれるメーカーとして重宝していました。10月には、販売部門をタカラスタンダートへ吸収するとの合意が出来ていただけに、このタイミングでの民事再生法とは…と色々考えさせられました。このまま、タカラスタンダートが救済するのか、今年上半期の動向が気になります。
そんな激動の2009年でしたが、今年もどうなるか判りません。住宅新築市場は縮小傾向であり、リフォームも大きく伸びる市場ではありません。(やや拡大では行くでしょうけど)エコポイントなどは、省エネ機器へ行くでしょうから、住設メーカーはしばらく厳しいと思われます。今年も、淘汰が出てくるのでは…と思ったりしています。
オルケアでは特色を捉え、品質と価格的に魅力ある商品を常に調べ、ご提供させて戴きます。万が一、倒産したメーカーが発生しても、熟練の家具職人により、独自のサポートをさせて戴きます。ご安心下さい。
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