日本酒らしからぬラベルに衝撃。冷酒での芯の有るほのかな甘口と燗上がりする酸味とのバランスに衝撃。麹を感じる味と香りにも関わらず、繊細な日本酒の香りが生きる不思議な感覚。実に不思議な日本酒に出会いました。
純米酒の無濾過生原酒ですが、切れの良い味わいは料理を引き立て、飲む者の心を満たしてくれます。スイスイ飲むのではなく、味あわせてくれる日本酒です。
サブネームのUNTIEDそのままの勢いあるお酒です。調べると、まだまだ30を過ぎたばかりの若い夫婦杜氏が醸しているらしいですね。これまた驚きました。だからこそ、地味な地元だけしか知らなかった蔵が全国区に飛び出せたのかも知れません。純米酒というグレードのおかげでしょうか、1800mlで2500円ほどのお値段も嬉しいです。この値段でこの味は、山口の『獺祭 純米吟醸50』に匹敵しますね。
笑四季 UNTIED (アンタイド) 緑ラベル 純米生原酒 1800ml<笑四季酒造(株)> |
『笑四季』(えみしき)という名前も珍しく、とても嬉しくなる名前ですが、このラベルは衝撃的ではないでしょうか。
今回ご紹介の島津屋さんで他に買えるお薦めお酒もご紹介。私は基本的には1800mlで3000円クラスまでと決めています。確かに、『醸し人九平次 純米大吟醸 別誂』のような高級酒に出会うこともありますが、これは特別…と言うことで…。今回は島美人という焼酎をご紹介。屋久島の『三岳』は有名ですが、これに匹敵する島系焼酎として注目されています。何と言ってもスムースでありながら、程良い香りと味が虜になります。
岳美人 25度 1800ml<長島研醸> |
この値段も本当に嬉しいですね。これ以外には、静岡の銘酒『開運』の旨いヤツがありました。
限定品開運 純米吟醸 赤磐雄町 無濾過生原酒 1800ml<土井酒造場> |
ちょっとお値段しますが、浜松の居酒屋では1合600~850円で出されています。私は『開運』のこの無濾過生原酒が大好きです。芯がある味わいですが、切れが良く、料理の味をグイと奥深い物にしてくれます。もっと高いお酒かと思っていましたが、意外に手が届く範囲かな…という所だったのでご紹介。この手の無濾過生原酒が味わえるのも、梅の季節迄ですね。最後の名残を残さないように味わいたいと思います。
山梨でのこの手に匹敵するお酒は『春鶯囀』(しゅんのうてん)の『鷹座巣』でしょう。韮崎の『酒のはない』には有るようです。なにやら『美味しんぼ』にも登場した日本酒らしいですが、旨い純米酒です。『美味しんぼ』でも話題になったようですが、燗上がりする酒で、冷酒時の切れと、燗の時の旨味の膨らみが楽しいです。2500円ちょっとの価格で、山梨のお酒としては筆頭にあげられる日本酒だと思います。
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