今回の震災で、一番大きな被害となったのは、言うまでもなく予想以上の津波でした。しかし、震災後3週間経っても目処が立っていないのが原発です。これは本当に困った事態です。
これの影響で、計画停電まで起きる始末で、すっかり悪者になったオール電化。オルケアもオール電化路線でしたので、どうする物か…と真剣に検討しています。しかしながら、今回の震災発生時に起きた長時間停電の中で、一番影響が少なかったのがオール電化の家だったのです。停電して、影響が少なかったのがオール電化…??
オール電化を八ヶ岳で実現するためには、通常より遙かに性能の良い高断熱高気密が基本となります。その為、あの寒い夜でも室温がかなり維持されました。私は、所用で東京で地震に遭って、夜中に八ヶ岳に帰ってきましたが、自宅に入った瞬間は眼鏡が曇るほど暖かかったです。その為、普段と同じように寝ることが出来ました。(実際には緊急地震速報が連発で寝られませんでしたが)
一番困るのは、調理のコンロです。ただ、これも土鍋用のカセットコンロを持っていましたので、さほど困りませんでした。
オール電化では、エコキュートや電気温水器を使います。これらはタンクにお湯を溜めているので、機械内は結構保温されます。その為、今回の長時間停電でもボイラーの破損は有りませんでした。灯油やガスのボイラーは、かなり高い確率で今回は凍結したのと比べると、随分と違います。
薪ストーブも、これだけ大きな地震の際は、余震が怖くて使いにくいと言うのを発見しました。実際、何軒かで使わなかったと聞きました。
オルケアは、オール電化に拘っている訳ではありません。ただ、現状では一番エネルギー効率が良いので、少ないエネルギーで快適生活が実現するという部分で、選択しているにすぎません。本当は、分散発電するのが理想的で有ることも認識しています。
しかしながら、一般家庭の水道の凍結防止帯程度のコストで快適生活が実現出来るのは、他のエネルギーでは難しいのが現状です。ヒートポンプの圧倒的な高効率は、他のエネルギーにはありません。灯油のエコフィールは熱効率95%、ガスのエコジョーズも95%位をうたっています。エコキュートはCOPが4以上になってきています。と言うことは荒っぽい言い方ですが400%位出てしまうと言うことです。
家庭での一番エネルギーを使用する所で、これだけの差が出るとなると、出来るだけ高効率なもので、行きたい所です。調理の加熱器はお好みも有るでしょうから、何とも言えません。
何と言っても、一番は、建物の性能です。可能な限りの高断熱高気密を実現し、限りなく少ないエネルギーで快適な生活が出来る様にしていきたいと思っております。オルケアの建物も、今年の仕様ではさらに少しずつ性能を上げております。太陽熱を活用する補助暖房も登場します。水抜き不要を、太陽熱だけで賄おうという計画も進んでいます。今年も、歩みを止めることなく、着実に進んでいきたいと思います。
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