オール電化がすっかり悪者になっております…確かにエネルギーの分散化と言うことも大切かも知れません。でも、その前に、もっと大切なことがあると、オルケアでは考えています。
何と言っても最小限のエネルギーで快適に暮らすことが出来ること。
これを差し置いて、色々言っても始まりません。これは何かと言えば、建物の断熱性と、窓の換気設計が肝となります。建物の断熱性はとにかく高いほど良いわけではありません。今現在、色々な研究がされておりますが、Q=0.7まで到達すれば、おおよそ限界に来ていると言っても良さそうです。これ以上上げていくと、今度は夏場の暑さなどが籠もりがちになってしまう様です。
オルケアは、既にQ=1.0という八ヶ岳でも最高レベルの住宅を実現し、冬を何度も越しています。震災時の停電でも、室温の低下は最小限で、特に防寒対策等を講ずる必要はありませんでした。超高断熱(オルケアでは暫定的にQ=1.0以下の家を指します)住宅の場合、人間の放熱、煮炊きの熱で室温はかなり保たれ、防寒着を着込まなくてはならないレベル(室温12度以下)までは下がることは無いとの計算結果があります。厳寒期でも、カセットコンロなどで、断続的に熱を供給すれば十分快適に生活が出来ると思います。
東北地方も、大変寒い時期に震災になってしまい、次世代省エネ基準をクリアした建物と、そうでない建物では随分と違いが出たようです。中でもQ=1.4という高断熱住宅は、地域の避難所として活躍したようです。オルケア事務所もQ=1.3ですから、十分期待できます。
超高断熱に金物工法。暫くは震災に強いキーワードになりそうですが、オルケアでは既にこの数年、両方とも標準化して採用してきた工法です。最近では、さらに進化させ、金物工法の無垢材採用や、丸太梁などとの併用なども実現しています。
最小限のエネルギーで生活でき、さらに省エネ機器を活用していくのが王道かと思います。オルケアでは、ログハウスの高断熱化も取り組んでおり、エコポイントの取得も可能になっております。全く新しい物に飛びつくわけではありませんが、常に最高性能を、コンベンショナルな手法で発揮できるように研究を重ねています。
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