原発事故で、あれだけ当たり前になっていた『オール電化』が、一気に吹き飛んでしまいました。一言で、オール電化と言っても様々で、エネルギー浪費のオール電化も多々見受けられるのも事実です。
一方で、ここ最近脚光を浴びているのが、太陽光利用です。私も太陽熱に関しては、きわめて効率の高い物が多く、お奨めの方法です。日本で機運が高まっている太陽光発電は、効率が13%前後にとどまっており、まだまだ技術的には発展すると思います。太陽熱利用は、効率は60%以上あって、非常に効率が高いです。そういった面では、もっと脚光を浴びても良さそうですが、どうも日本ではここまでの高効率機器が発達しません。
オルケアでは、様々な工法や装置に関して、研究をしていますので、色々な方法で効率よく、自然エネルギーを活用する方法を持っています。
でも、その前に考えて戴きたいのが、建物の運用にかかるエネルギーを最小限にすること。最小のエネルギーであれば、自然エネルギーを活用する装置も簡単に済みます。これは、建物自体の気密・断熱を限界まで確保する事が重要です。
多くのスマートハウスとうたっている建物では、色々な大がかりな装置(太陽光発電や太陽熱活用装置)を投入し、見かけ上の差引で、ゼロエネルギーとしている物ばかりです。
最近、試算して驚いたのは、オルケアの建物は断熱気密の性能を追求しているので、最小限のエネルギーで快適に暮らして戴けます。その為、思いの外小さな発電パネルでゼロエネルギーの実現や、太陽光発電の設置コストを売電で賄うことが出来るようです。
大がかりな太陽熱装置が人気らしいですが、そのような大がかりな物でなくても、効率が高く、性能の高い物も出ています。今度は、太陽熱装置で無暖房に近い建物が出来ないか、研究を進めています。冬の晴天率の高い、八ヶ岳南麓では、活用しない手はありませんから。
太陽熱パネルは、非常に効率が高く、畳1枚より小さなパネルで1000wのストーブクラスの熱を供給してくれます。制御は、パネル内の太陽光発電パネルで自立運転しますので、面倒な電気工事等一切不要です。リフォームでの取付も出来る物ですので、冬場の室温改善にも役立つでしょう。
色々装置に目が走りやすい日本人ですが、ここは一つ原点回帰で、しっかりと検討して戴きたいと思います。
コメント