私も長年(20年以上)眼鏡屋さんでお世話になっていました。相当なド近眼で、裸眼では0.01以下なのです。そのため、かなり強い度合いのレンズを入れており、一番高価な薄いレンズを使っています。まぁ、眼精疲労に苦労していました。
数年前、ご縁があって、ある鎌倉の小さな眼科(現在は閉院)で検眼をして戴きました。実に2時間近くも掛けて、丁寧に、目の癖を読み取って戴くような検眼でした。で、できあがった処方は、今までの眼鏡と比べ、数段度数を下げた、驚きの内容でした。今までの処方とは別人の処方です。内容が違いすぎて…
ところが、この処方で作って戴いた眼鏡を掛けると、世界が変わりました。今まで、気づかなかった眼球廻りのこわばり、夕方になるとひどかった首や肩の緊張がすっかり無くなってしまいました。掛けた瞬間は『見えにくいなぁ…』と思ったのですが、一日もすれば全くその印象は無くなっていました。以来、とても楽に、具合良い眼鏡にお世話になっています。
処方して戴いた先生曰く、それぞれの癖があるようで、一般的な機械の検眼では解らないそうです。娘の眼鏡も、この先生に出会わなければ、毎年レンズ交換になっていたかもしれません。先生が眼科を辞めてしまったので、眼鏡士の方の紹介で、東京の明理会病院で検眼をして戴き、作成しましたが、近眼ではなく遠視を考えた処方になっています。いわゆる仮性近視を考慮した内容になっているのです。ここまでの処方は、一般的な検眼では出てこない物です。もう二年になりますが、まだ眼鏡っ子にならずに済んでいます。
老眼を含めた、眼鏡などを作るときには、視能訓練士さんがいて、検眼に真摯な眼科でしっかりと処方してもらう事をオススメします。八ヶ岳の近隣ではそ残念ながら、そのような眼科の情報を持っていませんが、一回処方を作ってもらえれば、当分は大丈夫でしょうから、手間をいとわない方が良いと思います。
日本では『検眼士』の資格がなく、この分野が非常にいい加減な状態になっています。欧米の多くの国では『検眼士』と言う専門の資格があり、相当な知識と技量が要求される専門職になっています。機械を覗いてチャンチャン…と言うわけにはいかない、難しい世界のようです。(視能訓練士という資格も、殆ど知られていませんね)
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