NHKのBSで、深夜真夜中に洋楽のビデオだけを流している番組があります。60年代に始まり、70年代、80年代、90年代と時代ごとで編集されているので、結構面白いです。
私の場合、70年代はほぼバッチリ。80年代はほぼ完璧。90年代になると『なんだこれ??』という感じです。そんな中で、最近聞き返しているのは70年代のディスコミュージック。KC&サンシャインバンドとか、ドナサマーとかです。そんな中で、あまり気にかけていなかったのが『CHIC』というバンド。日本では『シック』と言われていますが、本当は『シーク』を短く発音するような言い方をするバンドです。
リーダー格が二人いましたが、一人は日本公演の最終日翌朝に急死という驚きの展開で、現在はナイルロジャースが一人でリーダーです。ご存じの方も多いと思いますが、この方はミュージシャンでもスーパープレイヤーですが、プロデューサーとしては天才で、デボラ・ハリー(ブロンディ)から始まり、マドンナの『ライク ア ヴァージン』やダイアナ・ロス、ミック・ジャガーや、デュラン・デュラン、B-52やデビット・ボウイ、果てはTM ネットワークまで手がけ、大ヒットメーカーとして右に出る物はいないと言われています。
正直なところ、CDやミュージックビデオを見ていたときには、『CHIC』というバンドはピンときたことがありませんでした。所が、1996年に行われた日本武道館のDVDを見る機会があって驚きました。リーダー二人の最後の公演になってしまった公演ですが、プレイヤーが凄く、ドラムにはジャズの大御所オマーハキム。ゲストにはデュランデュランのメンバーから、ガンズのスラッシュ、スティーブ・ウィンウッドに至るまで、そうそうたる内容。私的には、プリンスのバックヴォーカルなどをしていたジル・ジョーンズが出ていたのに驚き。しかも、彼女の魅力爆発のステージです。
この盛り込み過ぎとも言える内容を、スーパーなステージにしてしまうところが、スーパープロデューサーなんでしょうね。ノリも凄いし、見所満載だし、皆さんのテクニックも超一流。もう一気に陶酔していました。
CHICというバンド、ライブを見なきゃ、魅力が解りませんでした。当分、車でガンガン聴くことにします。日本で、こんな凄いライブがあったなんて…今頃気づいたなんて、遅いですね。
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