オルケアでの建物では、多彩な窓の選択肢をご用意しています。オルケアの事務所では、サイズ的に避けることの出来なかった部分を除き、全てトリプルガラスサッシを採用しています。これは、断熱だけでなく、前を走る農道を走る車の音を室内へ出来るだけ入れたくない為に、使っています。やはり、トリプルガラスサッシは圧倒的に性能が優れています。
でも、トリプルガラスサッシは良いことだらけでもありません。開閉の方法が、回転かドア式に限られ、日本で一般的な引違という物が有りません。また、大変に重量のある窓のために、風の強いときの危険性や、掃除の時の使い勝手などが女性や高齢の方には難しいなど、気をつけなくてはならぬ事も多く、万人に『素晴らしいでしょう!!』とお薦めするわけにもいかないな。と言うのが実情です。
オルケアで採用しているトリプルガラスサッシは、内外とも木製で、大変に質感に優れた物です。価格的にも安く、国内に常時在庫している物を使っておりますので、万が一の時にも対応が素早くできる利点があります。また、150cmx150cmという大型の物もあり、リビングに設置すると掃き出しに匹敵する開放感が実現します。高断熱木製サッシは掃き出し窓が非常に高価なため、このような窓とテラスドアで空間構成するのは経済設計の上手い例だと思います。
トリプルガラスサッシの性能はおおよそですが、断熱を表す数値(小さいほど性能良)K=1.6前後です。
もう一つ、木製の選択として、北米製の木製サッシを使う方法もあります。この製品は、全て受注生産で、納期がかかります。トラブルの時の対応も、国内に専門のメンテナンス部隊のご用意はある物の、場合によっては北米より取り寄せとなり、すぐには行かないときもあります。ただ、木製枠であることもあって、ペアガラスでも非常に性能が良く、結露が出ることは極めて少ないです。また、多彩な開閉方式もあり、引違こそ有りませんが、片引き窓という、引違に近い物があります。(特注では引違がありますが、気密断熱ともお薦めできません)
受注生産ですので、サイズに自由度が高く、格子のデザインなども特注対応できるのが特徴です。また、選択するガラスでも大きく性能が変わります。陽当たり重視の南面は通常のペアガラスとし、東面や西面・北面はLow-eペアガラス+ガス封入型を採用するなどの細かな配慮が必要です。
北米のこの木製サッシの性能はおおよそですが、K=2.9となっています。トリプルに比べれば、数値は落ちますが、国産アルミペアガラスサッシのK=3.49に比べると、かなり良い数値です。
次に有る選択肢は、国産のペアガラスサッシを使う方法です。これには二通りあって、樹脂枠を使う方法と、アルミ+樹脂の複合枠を使う方法があります。
まずは樹脂枠です。これは断熱性に優れ、通常のペアガラスでもK=2.9程度の性能がでます。但し、樹脂製のため、剛性確保のために、かなり太い枠となり、ガラス面積が少なくなる弊害があります。また、テラス戸の動作等で、アルミ枠に比べ重いのも弊害としてあります。オルケアでは、価格面で木製サッシとの優位性が無く。余り使っていませんでしたが、ここに来て価格も下がり、採用の意味も出てきたと思っています。
次にアルミ枠ですが、断熱性では一番劣る物となります。樹脂を併用して、断熱性能を上げていますが、それでも結露も結構出ると思って戴かなくてはなりません。ただ、価格面では相当に優位性があり、コストメリットもかなり大きな物となっています。かつ、枠が細く、ガラス面が大きいので、太陽光を大きく取り入れるときなどには、不可欠なアイテムです。断熱スクリーンを併用するなどで、断熱性能は確保はできますが、結露を止めるためには、かなりの特殊ガラスなどが必要です。
国産ペアガラスサッシの断熱性能はアルミ+樹脂複合枠でK=3.49、樹脂枠でK=2.9となっております。昨今では、樹脂枠が北海道でも採用が大きく伸びているようです。八ヶ岳でも、ずいぶんと使っている建物を多く見るようになりました。
サッシ枠だけでも、これだけの選択肢があります。また、今度は中に入れるガラスのお話をしましょう。ガラスも大きく性能を左右するアイテムですし、意外に選択肢が多くあります。
オルケアでは、お施主様のライフスタイル、使い方、性能や状況に予算にあわせて、最適なサッシをご案内させて頂いております。お気軽にご相談下さい。
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