結構な有名店なのでご存じの方もいらっしゃるかも知れませんが…佐久病院の近くにある『瀬川』
メニューは鶏のローストだけ。ローストチキンと言ってしまってよいのかどうか…。部位別ではなく、半身が出てくるのであります。正式には『むしり』というらしく、むしりながら食す鶏から言われているようであります。
佐久には『鳥忠』さん『みよしや』や軽井沢の『わかどり』など類似のメニューを出している所がありますが、この『瀬川』さんは元祖とも言えるお店であります。なにしろ、余計なメニューがありません。定食かそうでないか、位しかなく、テイクアウトもできます。
焼き加減や、鶏の質は『瀬川』さんが一歩上です。お店の雰囲気は場末の大衆食堂か屋台に近い設えで期待してはいけません。土間にテーブルと椅子だけ。店構えも、ひるんでしまうほどであります。頼まないと、ナイフすら出てきません。(むしり…ですから不要といえば不要ですが)お持ち帰りも視野に入れた方がいいと思います。
ちなみに焼き上がりまで小一時間かかりますから、予約必至です。焼き置きなんてしていません。フラリと行って食べるお店ではありません。0267-82-2444です。しかも、不定休で休んでしまうから始末に負えない。
と、散々脅していますが、むちゃくちゃ旨いのです。焼き鳥なんて、あんなチマチマしたもん…と思う味わい。パリッと焼けた皮。ジューシーな肉。程よい塩加減。
生後二ヶ月前後の若鶏が半身出てきますので、ボリュームもあります。モモだけを出す、他店とはこだわりが違います。定食で1000円だったかと思います。香ばしい香り、さっぱりとしたお肉の味わいを思い出すだけで、行きたくなってしまうお店であります。
そうそう、半身丸ごと出ますから、見た目でやられてしまう方は避けて、『鳥忠』さんか『わかどり』さんへ行きましょう。ここは、もも肉だけですから、安心です。でも、旨さは『瀬川』さんの方が格別です。
佐久方面、何かと鯉料理が有名ですが、それよりインパクト有って旨いのが『むしり』なのであります。
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