カッコーの声が響く季節になりました。新緑も色濃くなり、八ヶ岳の夏風景がはじまりました。
草刈りが忙しくなってきましたし、蜂の巣が出来ていないか、気になる時季となってきました。草刈りは面倒でも回数刈り込むことしか出来ません。蜂の巣は、早期に除去が吉です。ほっといても小さくなることは無く、どんどん大きくなって、始末におえなくなるだけです。専門の蜂取りの職方さんもいらっしゃいますので、お気軽にご相談下さい。
蟻の相談も多くなっています。これは幾ら頑張っても、どこからと無しに上がってきます。永続的な予防方法も無く、現状では基礎と土壌の接点に害虫よけの粉末を散布しておくことが、一番の確実な効果を上げるようです。ただ、効力は2ヶ月位なので、時々散布する必要があるのと、粉を綺麗に散布が難しいので、ちょっと見た目が気になる方もいらっしゃるかも知れません。(建物内に採石や土が露出していない建物の場合に限るケースとなります)
デッキのお手入れも気になる時季です。オルケアでは、国産の杉材を使用し、薬剤を使用しない特殊加工によって、耐久性を大幅に向上させたデッキ材の使用を試験的に始めてみました。現在、一棟で試験施工中ですが、素晴らしい寸法安定性があり、施工も非常に楽なようです。気になる耐久性がどのくらいになるのか、しばらく様子を見ていこうと思います。既に、同じ材での長期使用は宮城県で多く実例があり、枕木のように土壌に埋設し17年以上経過した材料の写真を見ましたが、目立った劣化が無く、見事な状態です。薬品を使わず、飛躍的な耐久性の向上が図れております。また、素晴らしい形状安定性を誇り、今までのデッキには出来なかった程のスノコ間隔の詰め方も出来る様です。風合いも良く、今後ウェスタンレッドシダーから移行が進みそうな素材です。何時でも、見学可能なので、お気軽にお申し付け下さい。
デッキ作りのポイントは、第一は素材選びが一番重要です。価格と耐久性のバランス、後は環境負荷の面を考慮しながらと、風合いのお好みが決めてとなります。一般的には、ウェスタンレッドシダーが多く使われてきましたが、ここ数年で大幅に価格が上昇し、輸入量も激減しています。品質の良い物の入手が難しい状況が続いています。だんだん使いにくくなっています。時々見かけるのは、セランガンバツやウリンやジャラと言った南洋系の堅木類です。ただ、これらも輸入が安定しているわけではなく、価格的にも高めで推移しています。薄くても十分な強度が出るために、ウェスタンレッドシダーと大きく価格差は無くなってきました。次は米ヒバでしょうか。デッキに合う定格材が無く、製材になってしまう為、なかなか見かけることは少ないですね。あと、染みこむタイプの塗料が乗りにくいと言う特性もあります。あと、国産杉の赤身材、もしくはそれに防虫防腐処理を行った物があります。杉の赤身材は、本当に赤身で揃う材料が手に入れられるかが勝負です。九州で、数年経ったデッキをみましたが、劣化も少なく、持ちは良さそうでした。防虫防腐処理は、表面が荒れてしまい、とげが立ちやすくなってしまうのと、薬品処理ですから、あまりお奨めしていません。
価格と性能と両立できそうな、安全な国産材として、今回試験施工中の材料は期待の星です。
また、材の厚みや太さも持ちに影響します。屋外の雨ざらしの部分で使われるのですから、出来るだけ大きな材で製作することが、寿命に大きく影響します。これは予算と定格材の大きさに大きく影響を受けますね。
第二に、お手入れです。塗装による延命は、元の材が耐久性に劣り、割れが出やすい素材の場合には効果が有りますが、それ以外の場合は大きく延命するには至らないことが多いようです。スノコの間に枯れ葉を滞留させない様に、細かに掃いて除去しておくことも重要です。また、デッキ周辺の足元をカモフラージュするのに、色々な植栽をされる方も多いですが、出来るだけ風通しを良くしておくことも寿命に大きく影響します。なので、デッキ廻りの草刈りも重要な作業となります。デッキしたに水たまりなどが出来るのも問題です。水はけ良く、乾燥した環境を維持することが重要です。
この二つで、寿命は倍以上違うと思います。消耗品のデッキですが、出来るだけ持たせたいですから、失敗のないデッキ作りをしたいですね。夏のBBQや夕涼みに活躍のデッキ。掛け替えのご相談やメンテナンスのご相談はお気軽に。幅広い知識と、豊富な経験数のあるスタッフが的確なご案内が出来ると思います。
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