本ブログでは、設計施工を本業とする会社でありながら、少々実際の施工現場の情報発信が少ないぞ!!とのご意見も多く、今日は現場からのレポートを。
現在施工中の物件で、気密検査を実施しました。気密は、設計スペックと違い、現場の施工制度が物をいう部分です。(気密がとれる工法をとる前提はありますが…)大工さんも、試験を受けるような感覚で、たぶんドキドキだったと思います。
現場の施工が荒いと、如実に気密数値に出て、隙間の多い建物になります。各所に配慮を怠らず、丁寧な施工を行って、初めて気密性能が出てくるのです。そのため、気密性能を維持することは、非常に難しい事で、次世代省エネ基準でも、相当に甘い数値が目標数値になっています。(北海道だけは、国交省が決めるのでなく、新住協という団体が数値設定を行ったために、かなりハードルが高くなってC=2という数値になっています)次の世代の省エネ目標からは、なんと気密水準が無くなっております…。業界として、施工精度を維持できないとの現れでしょうか。
今回の測定には、北海道独自の資格である断熱施工技師をもち、もちろん気密測定士の資格を持った人間が厳密に測定。結果はC=0.6。北海道の目標数値であるC=2を大きく下回る、優秀な結果です。これなら、24h換気も設計通りの空気流動が期待できます。
この気密の重要性は、今までも書いてきておりますが、今後もすこしずつ書いていきます。
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