NASとはなんぞね?と言う方に、簡単に説明。本格的な物にサーバーという物がありますが、もっと簡易的な物で、LAN上に大容量のハードディスクを設ける物です。何台かPCやLAN対応機器のデータを、そのNASに記録しておくことで、個別のPCが駄目になっても、データは残っている…という塩梅。
NASは容量大きな物を使うために、各PCの中身をそのまま圧縮してバックアップしておくのにも便利。殆どのNASで、そういったことが出来るツールが付いています。
オルケアでは、膨大な写真や図面データや、個別の物件データをNASで保管しています。一台のハードディスクですが、中身は4台のハードディスクが入っていて、分散格納をしています。その為、一台のハードディスクが壊れても復旧できる優れもの。勿論ですが、全体の中身を定期的にバックアップして、別途保存しています。
そんな便利なNASですが、オルケアで導入したのは3年前。まだ出始めでしたので、640GB(160GBの4台構成)の物を使ってきました。ハードディスクが1台壊れても復旧できるRAID5と言うシステムを使っているため、実質的な容量は400GB弱なのです。その為、容量に不安が出てきたのと、バックアップに丸2日かかるようになってきて、かなり不安な状態になってきました。
そこで、今回の年末年始を利用して、NASを新しい物へ交換することになりました。今度の機種は2TB(500GBの4台)という大容量機種。既に、12月中旬に納品されて、新しい物へ移行を始めたのですが、意外にこれが大変であります。
原因は、今まで使ってきた機種の機能に制限が有ることに加えて、転送速度が低いことなんですが…
まずトライしたのがデータコピー。これは、ファイル数が膨大すぎて、制御するPCがハングアップ。NGです。
次が、バックアップしたUSBハードディスクからのデータ移動。これも、制御するPCの容量を超えてしまい、とても無理。
上記二つは、ツールを使えば解消するのですが、いずれ時間がかかりすぎて実用になりません。
最後に取りかかったのが、新しいNASをLAN上に設置して、新しいNASに古いNASのバックアップをする事。バックアップが終わったら古いNASはLANから退場。そして、データフォルダ構成を整理して、新しいNASのIPアドレスを古いNASの物に書き換えて、入れ替えるという物。これが、一番早い様です。それでも、バックアップに20時間程度。データフォルダ再構築に一時間程度。結構大変です。
現在のNASには、第2LANのソケットがあり、ギガビットでのデータ転送をしながら、レプリケーションが出来る機能が付いています。なので、意外とすんなり移行が出来るようになっています。(速度も、びっくりするくらい速い)この、第2LAN機能は素晴らしい。
なので、NASを買うときは、第2LANが付いていて、レプリケーションが出来る物を買った方が得策です。しかも、最近の機種はRAID6というのがあって、容量は半分になる物の、同時に2台のハードディスクが飛んでも復旧できる物があります。(オルケアも今回はそれを採用)安心度が違います。
後は、落雷対策で、バックアップ時のみ取り付けるUSBハードディスクさえあれば大丈夫ですね。(それ以外の時は、電源も外し、木箱に入れて保管です)
新年からは、社内はギガビット。しかも、オフィス内は総て有線で引き直しを行い、高速化。(現在は一部、無線でブリッジしています)プロの手にかかった、新しいLANで、サクサクと快適に業務が出来そうです。
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