その名も『みやさか』という日本酒です。あらばしりで有名な『真澄』を醸す蔵でして、諏訪地方では最大級の蔵でもあります。ここが、少量生産、品質最優先、販売先限定で真髄たる酒造りを目指したシリーズが『みやさか』であります。
『真澄』のあらばしりも、十分旨いのですが、『みやさか』の旨味と芯の有る味わいは是非一度お試しあれ。
グイと飲みたいときは『純米吟醸山廃50』で決まりです。銀色の渋いラベルですが、優しい口当たりでありながら、後から太い味わいが出てくるあたり、米をしっかり感じさせるあたりは見事です。度数も高めで、しっかりした物とあわせたい酒です。焼き物か、肉物(特に焼き鳥)でしょうか。4合で1600円。安くは有りませんが、コストパフォーマンス良しです。世間にあふれる野趣あふれる山廃を想像してはいけません。あくまでモダンな山廃です。でも、しっかりした酸と、芯のある味が支えています。
ほろ酔いモードで、女性と飲むなら『やわらか純米』がお薦め。なんと12度に押さえた度数で有りながら、味はしっかりとしており、薄さを感じない造りは驚きです。米の優しさが流れ込んでくるような味わい。雑味が無く、クリアですし、その中にもしっかりと米を感じる味わいなので、刺身や湯豆腐、だし巻きなどがよさそう。
比較的お手頃な価格で有りながら、しっかりとした旨さを出し、上品な味わいに整った、文字通りの美酒です。真澄とは違った、上品な世界を展開しています。小淵沢、鰻の井筒屋斜め前の久保酒店に置いてあります。ちなみに、久保酒店には今現在、『真澄 あらばしり 純米吟醸』が入っていました。こちらも1500円台だったかと。日本酒には、しっかりした選択眼が出来てきたお酒屋さんです。
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